粗糖1500㌧を初出荷
- 2025年01月20日
- 社会・経済
24/25年期、9000㌧生産見込む
石垣島製糖(西村剛志社長)は19日、2024/25年期製糖の出荷を開始した。初荷は粗糖1500㌧(約2億7千万円)。20日までの2日間で琉球海運の運搬船「はるか」に積み込む。運搬船は20日午後7時に石垣港を出発。海上輸送を経て23日、DM三井製糖福岡工場に運び込まれる。今期製糖は12月3日に始まり、3月13日の終了を予定。干ばつや台風被害が軽微であったことから原料8万3000㌧、粗糖9000㌧と前期を大幅に上回る生産を見込んでいる。
同社によると18日までの搬入量は、1万9615㌧。1月は順調に刈り取りが進んでいるが、雨でほ場がぬかるみ収穫作業が進まなかった12月が影響し、年内目標だった2万㌧にも届かなかった。
初荷式は、午後2時から生産農家や関係者が参加して同社構内で行われ、西村社長は輸送トラックの運転手を前に「生産者のみなさんが大切に育てたサトウキビを役職員一丸となって大切に製品化した。本年も石垣港まで安全運転を心掛けていただき、最終出荷まで無事故・無災害での運搬を」と呼びかけた。
多宇弘充常務らが粗糖運搬トラックを酒と塩で清めた後、運転手を代表しておもと運輸の平良幸一さんが安全運転宣言。JAおきなわ八重山地区本部の石垣信治参与が乾杯の音頭を取り、製糖期間内の無事故無災害を願った。
運転手全員がタッチアンドコールで「安全運転よし!」と確認した後、大型ダンプカーに乗り込んで次々と港へ向けて出発した。
石垣港では、海上輸送を担う琉球海運の名嘉山大介課長が「無事故無災害で安全運航で届ける」、佐藤佳可船長も「乗組員一同、安全航海で届けたい」とそれぞれ決意を述べた。
八重山港運の入高島充久、前原愛一両常務取締役が酒と塩でベルトコンベヤーを清めた後、初荷の粗糖がダンプカーから運搬船に積み込まれた。
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