岩手から170人来島 かけはし交流団
岩手・沖縄かけはし交流協会(小山雄士会長)による「岩手沖縄かけはし交流・第22回石垣島マラソン参加の旅」の一行170人が17日午後、花巻空港からJTAチャーター機で来島した。1993年の大冷害時に石垣島で実施された水稲種もみ緊急増殖事業を契機に95年から継続している交流は今回で28回目、延べ2470人が石垣島を訪れている。19日の石垣島マラソンには31人が出場する。
園児に雪の贈り物
一行は南ぬ島石垣空港で石垣・岩手かけはし交流協会(平地正三会長)の歓迎を受けた後、3グループに分かれて雪だるまの贈呈、種もみ交流を縁とする岩手県の水稲品種「かけはし」を原料にした泡盛の仕次式、種もみ緊急増殖に関する記念碑の訪問に参加した。
このうち、おおはまこども園(園児67人)には、八重山マラソンを含め23回目の参加となる盛岡走友会の十文字忠雄会長ら3人が訪れ、雪だるま1個と雪玉160個をプレゼントした。
十文字会長は種もみ増殖に触れた上で「水田には水が必要で、岩手の雪は春に溶けて水田に水を与えてくれる。米をつくるのに雪が必要です」などと雪の役割も説明した。
園庭には大浜小の1、2年生と隣接保育園の園児も加わり、初めて触れる雪に大はしゃぎ。田本滉明さん(小学2年)と譜久嶺輝大さん(同)は「めっちゃ冷たいが、気持ちいい。雪合戦がしたい」と大喜びだった。
高橋、菅原両氏に感謝
種もみ緊急増殖事業で指揮をとり、その後の交流を結実させた当時岩手県農政部長の故・高橋洋介氏と、石垣島に常駐して栽培指導に当たった故・菅原邦典氏の功績をたたえる記念碑前(真栄里公園内)では、高橋洋介顕彰碑建立期成会の平田勝男氏が経緯を紹介した。
平田会長は「お二人は岩手のことに一生懸命だったが、それ以上に石垣市もお世話になった。次の世代につないでいくのが私たちの役目。この機会を大切に私たちも頑張っていきたい」と話し、小山会長も「お二人を紹介する場をつくっていただき、改めて感謝したい。この心を改めて感じてもらい、次につないでほしい」と呼びかけた。
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