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糸数健一与那国町長は14日、尖閣諸島開拓…

 糸数健一与那国町長は14日、尖閣諸島開拓の日を祝う宴で「邪悪な国家に対しては一戦を交える覚悟、刺し違える覚悟が今問われている」と語気を強めた(15日付8面)▼昨年の憲法記念日のフォーラムでも「一戦を交える覚悟」と発言。今回は「刺し違える覚悟」を加え、「中国の88%に対し、日本には命をかけて戦う国民が13・2%しかいない」と国際調査も引き合いに出した▼この調査は、世界十数カ国の大学・研究機関の研究グループが18歳以上の男女1000~2000サンプル程度の回収を基本に共通の調査票で国民意識を調べて比較する「世界価値観調査」(2017~20年)のよう▼糸数氏が紹介した日本の13・2%は、「もう二度と戦争はあってほしくないというのがわれわれすべての願いですが、もし仮にそういう事態になったら、あなたは進んでわが国のために戦いますか」との質問に対し「はい」と答えた割合▼調査した世界79カ国で一番低かった。糸数町長はこの結果を嘆いて「愛国心」「国民の覚悟」を問うたのであろう▼ただ、「愛」はあくまでも自発的なもの。世界最低の「国民の覚悟」も、識者分析から「戦争はもうこりごりという感情」「戦争放棄条項を有する日本国憲法」の影響があるとの指摘がある。「愛国心」とは。(比嘉盛友)

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