尖閣ブイ設置など要請
- 2025年01月17日
- 政治・行政
【那覇】八重山広域市町村圏事務組合議会(箕底用一議長)は16日午前、県庁と県議会に尖閣周辺海域への係留ブイ設置、学校給食費無償化、八重山の高校に水産科新設を求め要請した。
要請した意見書3件は、昨年8月の同組合議会で可決。要請活動は組合議会4氏が地元選出県議の案内を受けて行った。
尖閣海域ブイ設置は、同海域の漁船が安全に停泊するため、早急に実現を求める内容。県庁での要請は非公開で行われ、要請メンバーによると県側は「国際情勢をかんがみて適切に対応するよう国に要望する」と回答。県が法的にブイを設置できるかの可否は、具体的な回答がなかったという。
県議会への要請で市議の箕底用一議長は、ブイがないと船が潮流で流される現状を伝え「ブイがあれば出漁したいという人もいる」と必要性を語った。要請を受けた中川京貴議長も「ブイは必要だ」と同調した。
学校給食費無償化は県教育庁で要請した。大道夏代市議は小中学校の給食費無償化を求める署名が五千筆に上ったことを踏まえ「段階的に無償化につなげてほしい」と要望。与那原繁与那国町議は「町が自主財源で無償化しているが県の補助があると助かる」と伝えた。
一方、県教育庁は中学校の給食費無償化を希望する自治体に、財源の半額を補助する事業を計画中。半嶺満教育長は、財源のめどが立ったことを伝え「小学校まで(無償化を)見据えているので、その第一歩として進めたい」と述べた。
船員確保など担い手育成を念頭に置いた高校への水産科設置で同教育長は、中学生のニーズや新たな施設整備などが必要と説明し「県全体を見据えた設置のあり方を踏まえて検討する必要がある」と答えた。加屋本真一竹富町議は「船員不足で船が減便されている」と現状を訴えた。
要請は17日、東京都で関係省庁にも行う。
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