八重山3市町で仕事納め
- 2024年12月28日
- 政治・行政
中山市長のあいさつを聞く職員=27日午後、石垣市役所大会議室
ことし1年を象徴する漢字として「翔」の文字を入れる中山市長=27日午後、石垣市役所大会議室
佐事教育長の音頭で三本締めを行う課長ら=27日夕、竹富町役場3階大会議室
職員の労をねぎらう糸数町長=27日、与那国町役場前庭
産業活性化に期待
石垣市は大会議室で仕事納め式を行い、中山義隆市長は、台湾桃園市との間で民間レベルによる観光戦略パートナーシップを締結し、台湾からの国際定期便も再開を予定していることから、「多くの産業分野で活性化が見込まれる」と期待を込めた。
1年を振り返って加齢性難聴補聴器の購入費助成開始、いばるまこども園の着工、石垣版ライドシェア開始、北部地区に居住する住民を対象にした「北部地区デマンド交通」、農振除外の一部見直し・総合見直し申し出受理、児童生徒のスポーツ・文化面での活躍などを紹介。
「石垣・基隆定期フェリー航路就航で物流・人流の交流を高め、観光客のさらなる増加や地元産品をより消費力の高い地域へ輸出することが可能になる」と強調した。
さらに「来年は私の任期4年間最後の年度になる。多くの課題解決に向けて全力で取り組んできた。今後も引き続き選挙で掲げたマニュフェストの確実な実現、市政発展へ全身全霊で職務にまい進したい」と述べた。
ことしの漢字「翔」
石垣市は仕事納め式でことしの漢字一文字を「翔」と発表した。職員から募集して選定した。来年も市民一人一人が「新たな高みを目指して飛翔する姿を象徴している」とし、市の未来に対する希望と前向きなエネルギーを込めた。
市は、24年がコロナ禍からの完全復活を象徴して観光需要の増加が市の経済を「活発化させた」、島の子どもたちの活躍に「誇りと元気を与えた」としている。
来年から台湾定期フェリー航路の開設を予定していることから、「これらのトピックはいずれも『翔ける』という言葉にピッタリの意味を持つ」と位置づけた。
竹富町
「一歩一歩ずつ前へ」
竹富町の仕事納め式は大会議室で課長級職員が参加して行われ、前泊正人町長が「私は就任以来、まちづくりの主役は町民で町民の声に耳を傾けて取り組んでいこうと申し上げている。その思いを職員が心に留めて業務を推進している」と感謝した。その上で町長は「まだ至らない点もあると認識しており、真摯に受け止めて改善し、一歩一歩ずつ前に進んでいきたい。子どもから高齢者まであらゆるサービスを提供しなければならない。多くの課題があるが、皆さんのやる気に満ちた動きに、私も負けないよう先頭に立ってまい進したい」と決意を示した。
山城秀史副町長が開会のあいさつで今年1年を振り返りながら「子どもたちが島に帰って来られる場所づくりに力を合わせて取り組んでいこう」と呼び掛け、閉会時には佐事安弘教育長の「みんなで竹富町づくりができたことを喜ぼう」の音頭で三本締めを行った。
与那国町
「感謝でいっぱい」
与那国町は庁舎前庭で仕事納め式を行い、糸数健一町長は「職員不足で業務が大変な中よく頑張っていただいた。感謝でいっぱい。正月休みの間、心身ともにしっかり休めて年明けに向けて体調を整えていただきたい。」と感謝した。
続いて譜久嶺弘幸副町長が「職員不足の問題もあるが、農業におけるサトウキビ農家の衰退が気になっている。今期糖業の収穫見込量も年々減っている。農家人口も減少傾向にある。農地を活用して少しでも耕作に協力してほしい」と一層の奮起を促した。
この後、各課が一年を振り返った。経験年数の長い職員の退職や保育所の人員不足による待機児童問題などあった一方、長寿福祉課の「与那国町食育ボランティア」の活動が2024年度食育活動表彰の審査員特別賞を受賞したことや与那国空港の24年利用者が開港以来の最高の10万2000人超が見込まれることなどが報告された。
(田頭瑠都通信員)
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