国宝級染織作品 一堂に
- 2024年10月03日
- 芸能・文化
人間国宝ら沖縄の染織作家9氏の作品114点を紹介する「沖縄の染と織の至宝―桃原用昇コレクション八重山展―」(石垣市・石垣市教育委員会主催、一般財団法人沖縄美ら島財団共催)が2日、石垣市民会館中ホールで開幕した。8日までの前期は人間国宝(国指定無形文化財技能保持者)で名誉市民の故・鎌倉芳太郎と玉那覇有公、石垣市在住者で初の人間国宝に認定される新垣幸子ら9氏の63点を展示する。(8面に関連)
初日は午前9時の開館を前に主催者をはじめ協力・後援団体の代表らが出席してオープニングセレモニーが行われた。
中山義隆市長は「国・県指定無形文化財技能保持者9氏の作品が一堂に展示されることは沖縄県で初めての快挙」として桃原氏に感謝。「八重山展を通して八重山の織物が再認識され、新たに多くの染織作家が誕生することを切に望む。来場者には展示作品を存分に楽しんでいただければ」とあいさつ。
沖縄美ら島財団の湧川盛順理事長は「染織のすばらしさと合わせて、文化とふるさとに対する桃原氏の思いも一緒に感じてもらえれば幸い」と述べた。
桃原氏は、新垣氏と玉那覇氏の作品に触れたことが染織を収集するきっかけとなったと紹介しながら「新博物館の早期着工を願いたい。八重山展で博物館の建設の機運が高まれば」と期待、「中高生ら若い人たちにみてもらいたい。良い芸術作品は人間形成に役立つ」と来場を呼びかけた。後援団体を代表して石垣市商工会の大濵達也会長もあいさつした。
八重山上布保存会の会長を務める新垣氏もセレモニーに出席し、テープカットを行った。会場には15点の作品が並ぶ。取材に「ゆったり作品を見ることができてすばらしい展示になっている。作品は一度手放すと見ることはできない。持ち主に大事にしていただいてありがたい」と感謝した。
八重山展は午前9時から午後7時までで入場無料。
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