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達成の碑建立期成会を選出 マラリア・ノーモア・ジャパン

国際協力機構の研修生らにマラリア根絶の歴史を話す八重山ゼロマラリア達成の碑建立期成会の仲原清正会長(右側)=1月27日、伊野田農村公園

国際協力機構の研修生らにマラリア根絶の歴史を話す八重山ゼロマラリア達成の碑建立期成会の仲原清正会長(右側)=1月27日、伊野田農村公園

第10回ゼロマラリア賞受賞団体

 特定非営利活動法人マラリア・ノーモア・ジャパン(神余隆博代表理事、東京都千代田区)はこのほど、「2030年までにゼロマラリアを達成する」という国際社会の目標に寄与する活動に取り組む個人・団体を表彰する第10回ゼロマラリア賞の受賞団体に、八重山ゼロマラリア達成の碑建立期成会(仲原清正会長)を選んだと発表した。

 同期成会は2022年8月、伊野田公民館隣接の農村公園内に「八重山ゼロマラリア達成の碑」を建立し、八重山で成し遂げられた偉業を次世代に継承、感染症のない平和を願って情報発信を行っている。

 八重山地方はかつてヤキーヌシマ(マラリアの島)と呼ばれたが、戦後に官民と米軍当局が連携して対策を行った結果、1962年に世界に先駆けてマラリアを一掃した歴史を持つ。同ジャパンは「新たな戦前、感染症時代と言われる今、石碑建立と活動の意義は大きい」と評価した。

 期成会は「石碑建立を通じて関心が高まった八重山諸島のゼロマラリアに至る歴史を今後も伝えることで、より多くの方に感染症のない世界をつくる意思を伝えていければと願っている」とコメントしている。

 同賞は、4月25日の「世界マラリアデー」にちなんで発表された。授賞式は6月1日午後1時から伊野田公民館で行われる。ゼロマラリア賞受賞記念ライブとして石垣市出身の大工哲弘さんによる「マラリア撲滅の歌」も披露される。

 同賞は、具体的な支援事業にとどまらず調査研究や情報発信、マラリアという言葉の認知率向上のためにアイデアづくりなどに取り組むあらゆる分野の個人・団体を対象に創設された。2017年の第4回で南山舎による南風原英育著「マラリア撲滅への挑戦者たち」出発活動も受賞している。

  • タグ: マラリア
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