海難・遊泳中事故 過去5年間で最多
ほとんどが人的要因 石垣海保、防止活動徹底へ
石垣海上保安部管内で2022年に発生した船舶海難事故と遊泳中の事故者がそれぞれ20隻、8人と過去5年間で最多となったことが同部のまとめで分かった。海難は水上オートバイの事故が多く、ほとんどが不注意による人的要因。遊泳中の事故もほとんどがライフジャケット非着用だった。
新型コロナウイルス禍からの観光復活に伴いマリンレジャーも今後、活発化する。石垣海保は「今後も引き続き関係機関と連携し安全啓発活動を実施する」としている。
船舶海難防止では、漁港やマリーナを巡回して水上オートバイなどプレジャーボート操船者に対する見張りの徹底や出港前検査の実施にかかる安全啓発活動などを行う。
遊泳中の事故防止では、ビーチや海浜でのパトロール、離島ターミナルでの観光客らに対しシュノーケリング4点セット(シュノーケル、マスク、フィン、ライフジャケット)の推進を図る。
石垣海保のまとめによると、海難事故20隻のうちプレジャーボートの事故が前年の3隻から10隻に増加。水上オートバイ事故が6隻を締め、事故原因の8割りが不注意による人的要因だった。
人身海難事故は28人と前年より5人増加、死者・行方不明者は前年と同じ10人だった。このうちシュノーケルを使用した遊泳中の事故者数8人のうち約8割に当たる6人が観光客。同事故全体の約9割に当たる7人がライフジャケットを着用していなかった。
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