タカでカラス対策 宿泊客の安全守る
カラス被害に悩むANAインターコンチネンタルホテル石垣リゾート(秋間友総支配人)に2日、カラス対策としてタカの「藍」君(雄、1歳)が入社した。同ホテルでは、プールサイドやテラス席で宿泊客の飲食物が狙われるケースが起きていることから、藍君がサンセットプールの上空から定期的にパトロールを実施。カラスから宿泊客を守り、満足度の高いサービスを提供していく。
同ホテルでは、タカを使った鳥害対策の総合コンサルタントをしているGreenField=大阪府=に相談。カラスがタカを天敵だと認識し、近づかない習性を利用して、同社のタカと鷹匠がホテル内のパトロールを展開してきた。
同ホテルはタカの常駐を決め、従業員2人が同社の田中和博マネージャーから鷹匠の訓練を受け藍君のパートナーになった。
藍君はタカ科のモモアカノスリ(和名)。まだ若く愛くるしい目が特徴。所属は料飲部・レジャー。主な業務はプール周辺を定期的にパトロールし、カラスから宿泊客を守ること。
ベイウィング(新館)1階のプールサイドで2日午後、従業員50人が見守る中、入社式が行われ、藍君に名刺授与、飛行の様子などが公開された。
秋間総支配人は「カラス対策はもちろん、ゲストと一緒に写真を撮ることもできる。我々チームの仲間として一緒に働き、お客さまの満足度を上げていきたい」と期待を寄せた。
藍君のパートナー、都市翔吾さんは「ホテルマンとして、鷹匠として藍君とプロフェッショナルを貫いていきたい」と意気込んだ。
田中マネージャーによると、ホテル従業員が鷹匠としてホテル施設内でタカと仕事をするケースは全国でも初めてという。
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