八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

本好き待望 図書室開所 与那国町、きょうから

内覧会で田里鳴子図書司書の案内のもと図書室を見学する関係者ら=1日午後、与那国町の嶋仲自治公民館内

内覧会で田里鳴子図書司書の案内のもと図書室を見学する関係者ら=1日午後、与那国町の嶋仲自治公民館内

与那国町立図書室の開室に先立ち、テープカットを行う糸数町長(中)ら=1日午後、嶋仲自治公民館

24年ぶり公的施設 嶋仲自治公民館内

 【与那国】与那国町立図書室が2日、嶋仲自治公民館内にオープンする。同室の図書館だより創刊号によると、図書室はかつて町中央公民館に整備されていたが、施設の老朽化と職員不在などにより1998年から休眠状態だった。その間、公的図書室は、県立図書館が主催する年2回の移動図書館「空飛ぶ図書館」のみだった。

 町教育委員会が2018年に実施した公立図書館に関するアンケートによると、町民のおよそ8割が図書館(室)を「必要」と回答しており、設置が求められていた。

 図書室は町民一人一人の生涯学習を支援し、創造的な知性を備えた人間性豊かな人材育成に寄与することが目的。▽育み▽交流▽島を知る―の三つの場を提供し、地域に開かれた施設を目指す。

 蔵書は、県立図書館から団体貸し出しを受けた2000冊に加え、寄贈図書や町予算で購入した2000冊の計4000冊。絵本や児童書、一般図書、雑誌・新聞など幅広い書籍などが閲覧できる。貸し出しはシステム導入の都合上、10月1日からを予定。システム導入後は、町立小中学校5校の図書室を含め3万冊余りの蔵書が一括検索できるようになるという。

 施設内にはことしで姉妹都市締結40周年を迎える花蓮市との交流などを紹介する「台湾コーナー」や、小さな子どもも安心して利用できる「キッズコーナー」、町史などをそろえた「郷土書コーナー」の各種コーナーも設置されている。

 開室に先立ちセレモニーと内覧会が1日行われ、糸数健一町長は「ようやくスタートが切れてとてもうれしい。これから町としても蔵書を増やし、独立した図書館も構えられるよう推進していきたい。町民が気軽に訪れることができるように、島の暮らしに溶け込んだ図書室を目指していきたい」とあいさつ。

 田原伊明教育長は「町立図書室の誕生で、新たな図書館行政の一歩を踏み出すことになる。町民力の向上と地域の活力につながる情報拠点として、魅力あふれる図書室づくりに取り組んでいきたい」と述べた。

 嶋仲自治公民館の田島政之館長は「昨年館長になった際、独自で図書室をやろうとしていたところ、ちょうど良いタイミングで検討委員会から話があった。この場所を有意義に活用してもらい、与那国の祭祀や行事、文化を発信していただきたい。みんなの力で盛り上げていきたい」と喜んだ。

 図書室は平日午前10時~午後6時、土日午前9時~午後5時。月曜、年末年始(12月29日~1月3日)、慰霊の日、祝祭日、毎月第4金曜は休み。

  • タグ: 与那国町図書室
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム