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竹富南航路拡張事業が完成 港湾業務艇も運用開始

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テープカットとくす玉開披を行う関係者=7月31日午前、ユーグレナ石垣港離島ターミナル隣接埠頭用地内

7月30日から運用されている港湾業務艇「せきせい」=7月31日午前、石垣港

航行の安全性・利便性向上 関係者ら式典で整備終了祝う

 内閣府沖縄総合事務局石垣港湾事務所が2011年度から拡張工事を進めてきた竹富南航路整備事業はことし3月末で完了し、供用開始されている。港湾業務艇として建造された「せきせい」も7月30日から運用を開始。同31日には航路整備事業完成式典がユーグレナ石垣港離島ターミナル隣接埠頭用地内で行われ、関係者が航行の安全性・利便性の向上に喜びを分かち合った。

 竹富南航路は、石垣島と竹富町の各離島を結ぶ、「石西礁湖」のサンゴ礁海域に位置する開発保全航路。本土復帰の1972年から81年度までに竹富島南方海域の延長2480㍍、幅員60㍍の区間が整備された。

 その後、入域観光客数の増加に伴う定期船の大型化などに対応するため同航路の指定範囲を拡大。浅瀬の点在に起因する航行制約の解消、海難事故の防止、生活物資の輸送コスト削減を図る目的で必要な水深・航路幅を確保するため、11年度から21年度にかけ延長4万4900㍍、幅員55~70㍍の航路に拡張された。

 一方、航路の近辺が西表石垣国立公園の「海域公園地区」に指定されていることから、航路整備にあたっては環境に配慮した施工を行った。しゅんせつ土量としては1年程度で完了するが、対象海域にあるサンゴをすべて移設したため11年近くかかった。移設サンゴの群集面積は4556平方㍍、群体数は3万2908群体にのぼる。

 式典では田中愛智朗沖縄総合事務局長が「今後は本航路を適切に管理し、船舶の安全な航行を支援していくことが私たちに課せられた使命となる。本航路が引き続き八重山地域の発展に寄与することを祈念する」と式辞を述べた。

 竹富町の前泊正人町長は「島しょからなる本町で海上交通は生活に欠かすことのできない重要な社会資本。今回整備された航路は利便性が高く、自然環境と調和のとれた生活保全航路となっている。町民や観光客のニーズに応じた船舶運航の促進となる」と期待した。

 西銘恒三郎沖縄・北方担当相、遠藤仁彦国交省大臣官房技術参事官、池田竹州副知事、中山義隆石垣市長、参院議員の伊波洋一氏と高良鉄美氏もあいさつ。港湾事務所の石嶺隆二所長が事業概要を紹介した。

 この後、関係者でテープカットとくす玉開披を行い、石垣海上保安部の巡視船「みずき」が放水して花を添えた。「せきせい」(全長18・90㍍、全幅4・20㍍、総トン数19㌧、定員15人)も披露され、式後にパトロールへ。「せきせい」は航路の保全管理のほか港湾工事の監督、測量などに使用される。船名は石西礁湖からとった。

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