宿泊前陰性で助成 自主隔離費支援、市が条件
石垣市が行っている新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者が自主隔離目的でホテルなどに宿泊する際、費用の一部を助成する事業で、新たに宿泊前に検査し陰性であることなど条件を提示した。27日、記者懇談会で発表した。
同事業は、コロナの家庭内感染を防止するため、健康観察中の濃厚接触者が市内ホテル(ホテル・ビジネスホテル・旅館・短期賃貸マンション・素泊まり民宿など)で自主隔離する場合の宿泊に要した費用の一部を助成するもの。
対象者は▽同居家族がコロナ感染により自宅療養しているが、自宅内で十分な感染対策を講じることが困難▽宿泊前にPCR検査か抗原検査の結果が陰性▽宿泊日に発熱、せき、鼻水、のどの痛み等の症状がない―など4条件を満たす市民。勤務や通勤の継続を希望する人以外も活用できる。
健康福祉センター担当者は宿泊中に症状が表れたら「市コロナ相談外来に相談してほしい」と呼び掛けている。
宿泊の可否については当事者が宿泊先へ事前の確認が必要。宿舎、寮、社宅などでの宿泊は交付の対象外。
助成額は宿泊費総額の半額で、一人当たり1泊の上限額を5000円に設定した。助成対象期間は今月15日~来年2月28日まで。
助成内容をケース別にみると、1泊8000円のホテルに泊まった場合は半額の4000円、1泊1万2000円だと上限額の5000円が交付される仕組み。最大泊数は10泊まで対応。助成を受けるには申請が必要で受け付け開始は来月15日から。
申請書は市健康福祉センターか市ホームページで入手できる。申請は宿泊最終日の翌月末までに行うよう勧めている。
県発行の旅行・宿泊クーポン、石垣市プレミアム商品券を使って宿泊した場合は助成の対象外となる。
中山義隆市長は「自主隔離をしながら勤務が可能な方に活用してほしい。宿泊費の半分を勤め先の会社が負担するなら、本人の負担がゼロになるという形もある。事業所も検討してほしい」と話している。
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