八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

犠牲者追悼、恒久平和願う 尖閣列島戦時遭難死没者

尖閣列島戦時遭難死没者の冥福を祈る役員ら=3日午後、尖閣列島戦時遭難死没者慰霊ノ碑

尖閣列島戦時遭難死没者の冥福を祈る役員ら=3日午後、尖閣列島戦時遭難死没者慰霊ノ碑

慰霊祭で遺族や役員ら

 尖閣列島戦時遭難死没者慰霊祭(尖閣列島戦時遭難者遺族会主催)が3日午後、石垣市新川舟蔵の慰霊之碑前で行われた。新型コロナウイルス感染防止のため規模を縮小。役員6人が参列し、無念の死を遂げた犠牲者を追悼し、恒久平和を願った。

 慰霊祭は2002年から続いており、コロナの影響で3年連続の規模縮小開催となった。

 住職による読経の後、参列者が焼香し手を合わせた。遺族の伊良皆高吉氏から追悼の電報が届き、読み上げられた。

会長に宮良芳明氏

 例年、慰霊祭後に総会を開いていたが、ことしは規模縮小開催に伴い役員会で役員改選などを行った。玻名城健雄氏に代わり、宮良芳明氏(73)が会長に選任された。

 宮良氏は「年々遺族が少なくなっており、慰霊祭を今後続けていくのも厳しい状況だが、前々会長の慶田城用武さん(故人)、前会長の玻名城さんの意向を少しでも生かせるよう、やり方を考えながら会を運営していきたい」と語った。

 宮良氏によると、曽祖母のナリさんが現地で犠牲となり、曽祖父は帰還したものの10日ほどで栄養失調のため亡くなった。「沖縄戦が終結した後なのに、なんで疎開する必要があったのか、軍の作戦だったのか。死ななくて済んだ人がいっぱいいたと思うとやりきれない」と語った。

 会長以外の新役員は次の皆さん。任期は2年。

 ▽副会長=宮良正之▽事務局長=山根頼子▽業務企画長=大浜長剛▽会計=山根頼子▽理事=崎山用一郎▽監査役=前野愛子▽相談役=仲島直、石垣正子。

 【尖閣列島戦時遭難事件】1945年7月3日、計180人余りを乗せた疎開船の第一千早丸、第五千早丸が米軍機の機銃掃射を受け、第五千早丸が沈没、銃撃死や溺死で犠牲者が出た。慰霊之碑には80人の名前が刻まれている。生存者は魚釣島で約1カ月の遭難生活を強いられ、餓死者も出た。遭難者の一部が小舟で石垣島に渡って救助を要請、その後、救出された。

  • タグ: 尖閣列島戦時遭難死没者慰霊祭
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム