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漁具リサイクルに挑戦 八漁協鮪船主会

漁具のリサイクルを行う八重山漁協鮪船主会の座波幸次会長(左から3人目)、田中博幸さん(同2人目)、宮城県気仙沼市から視察に訪れた加藤広大さん(右から3人目)、サステナブルアイランド石垣のメンバーら=20日午前、八重山漁協内マグロ船倉庫前

漁具のリサイクルを行う八重山漁協鮪船主会の座波幸次会長(左から3人目)、田中博幸さん(同2人目)、宮城県気仙沼市から視察に訪れた加藤広大さん(右から3人目)、サステナブルアイランド石垣のメンバーら=20日午前、八重山漁協内マグロ船倉庫前

漁具から製作された生地

廃漁網を生地に 気仙沼と共同で推進

 八重山漁協鮪船主会(座波幸次会長)がマグロはえ縄漁で使用する漁具のリサイクルに挑戦している。気仙沼で廃漁網の再利用を推進するamu㈱=宮城県気仙沼市=の加藤広大代表がこのほど視察に訪れ、サンゴ礁と海の豊かさを守るための活動を展開するサステナブルアイランド石垣(田村陽子代表)の案内で船主会の倉庫を見学。丁寧な分別などを見て「全国で見てもこれだけ協力してもらえるのは初めて」と喜んでいる。

 同船主会では、マグロはえ縄用の漁網(ナイロン製の糸)を年間約1㌧消費しており、これまでは使用後に不燃ごみとして廃棄していた。

 船主会会員で天心丸船長の田中博幸さんが何とかできないかと考えていたところ、サステナブルアイランド石垣が気仙沼の取り組みを紹介、仲介した。マグロのはえ縄漁で使用する網は比較的分別しやすいことなどを知り、実践してみることに。

 田中さんが同会の船主らに分別方法などを指南。繰り返し使用する針だけでなく、糸と糸の結び目を補強するロックも切り分けるなど、会員みんなで協力して分別。今年3月から4カ月ほどで約1㌧のナイロン糸が集まった。

 回収した糸は、愛知県の工場で生地にし、シャツなどの商品の素材として再利用される予定。漁具リサイクルの発起人である加藤さんによると、漁具を再利用する技術が確立されたのはここ数年のことだという。

 リサイクルへの協力について田中さんは「毎回捨てるのもどうかと思うので再利用できたらと思ったのがきっかけ。昔は海に捨てる人とかもいたけど、最終的には魚が取れなくなって自分たちの生活をすり減らすことにつながる。できることからやっていきたい」と話し、「石垣で成功したら、海人のネットワークを活用して沖縄本島にも広げていきたい。海人も環境への意識を高めていけたら」と意気込んでいる。

 加藤さんは、石垣島から糸を工場へ送る輸送費をクラウドファンディングで募っており、目標500万円に対し現在160万円余りほど集まった。回収した糸は来月、愛知県の工場へ発送され、年内には生地になる予定。クラウドファンディングのURLは〈https://readyfor.jp/projects/amugyomo〉。

  • タグ: 漁具リサイクル
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