新城幸1位、新城雄2位 同郷で快挙、3度目日本一と最高順位
- 2022年06月28日
- スポーツ

同タイムで1位フィニッシュの新城幸也(左)と2位の新城雄大=26日、広島県中央森林公園(キナンレーシングチーム提供)

表彰台に立つ新城幸也(中央)、新城雄大(左)。右は3位の山本大喜(キナンレーシングチーム提供)
【広島】全日本自転車競技選手権ロードレース(日本自転車競技連盟主催)が26日、広島県中央森林公園で行われ、石垣市出身の新城幸也(37)=バーレーン・ヴィクトリアス=が優勝を飾り、2007年・13年以来3度目となる日本一に輝いた。U23カテゴリーを含めると5度目の日本チャンピオン。同郷の新城雄大(26)=キナンレーシングチーム=が自己最高の2位に入り、石垣島出身ロードレーサーが日本最高峰のレースでワンツーフィニッシュの快挙を遂げた。
12.3㌔のコースを15周回する184.5㌔。暑さの中、起伏のあるタフなコースで、出場116人のうち完走者はわずか29人とサバイバルな展開となった。
レースが大きく動いたのは14周回。新城雄のチームメイト山本大喜がアタックして抜け出したが、15周回の残り4㌔で新城幸が猛追、後を追う新城雄を加え3人が一つのパックに。
残り3㌔のコース最大の登坂区間で新城幸がアタックすると、新城雄がピタリとマークし、日本王者を懸けた戦いは一騎打ちに。残り150㍍で新城雄が勝負を仕掛けて加速したが、新城幸が冷静に対処、残り100㍍で並ぶと僅差でかわした。新城雄は新城幸と同タイムの4時間36分28秒。
他の選手がチームで出場しているのに対し新城幸は単騎出場。新城幸の動きに他チームが続くなど完全包囲網の形になったが、自ら前を追い、自らアタックを仕掛け、フィニッシュ前で最後の力を振り絞って意地を見せつけた。
新城幸也の話 まずは日本チャンピオンジャージでヨーロッパのレースを走るという思いがかなった。このジャージはヨーロッパでも良い走りをするぞ、というモチベーションになる。個人的な思いとして同郷の新城雄大が強くなっていたことがうれしかった。今日もたくさんの応援ありがとうございました。
新城雄大の話 (山本)大喜が残り2周で最高の動きをしてくれて、自分としては(新城)幸也さんの追走を阻止したかったが、ついていくのが精一杯だった。地元が一緒なので今後も目標にしていかないといけないと強く感じている。最後のスプリントは自分から仕掛けて不意をつきたかったが、敗れてしまった。それでもすべてを出し切っての2位。チームメートやスタッフに心から感謝している。
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