平和な世へ、誓い新た 戦後77年慰霊の日
- 2022年06月24日
- 地域・教育
石垣市全戦没者追悼式・平和祈念式(石垣市主催)は23日午後4時から、バンナ公園入り口の八重守之塔で行われた。ことしは各小中高校から児童生徒代表も案内し、計約100人が参列した。戦没者の冥福を祈るとともに「平和を考える作文」の朗読、平和宣言などを通して平和への誓いを新たにした。
摩文仁の「平和の礎」にはことし新たに石垣市関係者1人が刻銘され、総数は4406人となった。
式では、平和を考える作文中学生の部最優秀賞の池城咲花さん(石垣中1年)が「どの国に生まれても」、高校生の部優秀賞の阿次富美愛さん(八重山農林高校2年)が「一人一人が考える平和」を発表。
池城さんは「いつの世までもこの憲法を守り続けたい。そして戦争をしない国の代表として、人の最大の良さである話し合える力を生かし、戦争をせずに問題を解決できる世界を創れたらと思う。どの国に生まれても、誰もが幸せであることを願って」、阿次富さんは「私が思う平和は、人の言葉によって傷つく人がいなくなり、一人一人が尊重される世の中になること。地球規模で見たら国境なんてない。みんな同じ人間で平等に生きる権利がある」などと読み上げた。
県遺族連合会八重山支部の大山幸子支部長は「戦争は人々のささやかな幸せ、ありふれた日常を一瞬にして奪う。今日の平和は先人の犠牲の上に成り立っていることを心に刻み、悲惨な体験を後世に伝えていかなければならない」と誓った。
中山義隆市長は平和宣言でロシアによるウクライナ侵攻に言及、「核兵器使用の危険性が高まった深刻な事態に見舞われている。私たちは戦争を遠い過去の出来事として風化させるのでなく、教訓として後世へ確実につなげていく責務がある」「世界の恒久平和の実現に向かって力強くまい進していく」と述べた。県八重山事務所の曽根淳所長が玉城デニー知事の言葉を代読した。
この後、各団体の代表による献花、自由焼香が行われた。
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