立ち枯れアコウ倒木 けが人なし 市、除去へ
- 2022年06月23日
- 地域・教育
住民ら苗採取「大事に残す」 登野城マフタネー
立ち枯れの状態のため危険視されていた登野城5町内マフタネーのアコウ木が倒れているのが22日早朝、確認された。アコウ木は根元から二つに分かれており、このうちの1本が倒木。けが人はなかった。連絡を受けた石垣市施設管理課が同日午前、撤去し、近くアコウ木自体を除去すると5町内会(黒島弘会長)に伝えた。
町内会の上地和浩副会長によると、住民の情報では22日午前0時ごろまでそのままの状態だったが、同日午前5時半ごろには倒木が確認された。北側の歩道寄りに倒れていたため大きな影響はなかったものの、隣接する東側市道の交通が一部制限されたという。
上地副会長は「おやじの話では祖父の代には畑から帰る途中でアコウ木の下で一休みしていたという。倒木はショックだが、人身に被害がなかったのが幸い」と話した。
倒れたアコウ木には新芽4本のほか、落ち種から発芽して枯れ木を土壌に生育したとみられる20㌢ほどの苗1本があり、上地副会長らは「先人が大事にしていた木なので、私たちも大事に残していきたい」とすべて採取。鉢に植え替え、自宅庭などで育てることにした。生育具合をみながらマフタネーに移植する時期を検討する。
5町内会によると、アコウ木は、市が剪定を行った昨年6月以降、立ち枯れた状態に陥っていたが、市は16日の市議会答弁で「剪定の影響は不明」(知念永一郎建設部長)との認識を示し、「対応できることがあれば検討したい」(同)としていた。
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