「協働のまちづくりを」 前泊竹富町長が所信
- 2022年06月11日
- 政治・行政
6月定例竹富町議会が10日開会し、4月の町長選で初当選した前泊正人町長が所信を表明した。前泊町長は「町民、議員、行政職員が一体となった真の協働のまちづくりを進めていく」と決意を新たにした。新型コロナウイルス禍の支援策に触れ、「困窮する家庭も多く各事業者は疲弊している。喫緊の課題として取り組んでいきたい」と述べた。
冒頭で「町民の皆さまが何を思い、何を求めているのか真摯に耳を傾け声を聞き対応する。その姿勢の継続が行政に対する信頼の回復、竹富町の信用の回復につながるものと考える」と述べ、誠実で透明性のある町政運営を目指すとした。
コロナ支援策として▽農業、畜産業、水産業など各種産業の基盤強化▽商工観光業回復に向けた施策推進▽子育て、障がい者、高齢者福祉サービスなど幅広い支援拡充―などを挙げた。
また、「誰一人取り残すことのないまちづくり」の実現に向け男女共同参画、いじめ・不登校問題、ヤングケアラー問題に取り組んでいく考えを示し、「先人が築いてきた素晴らしい歴史、伝統芸能をしっかりと次の世代へ引き継いでいく」と誓った。
2022年度の主要な施策などは3月定例会で示され、同年度予算案も確定していることから、就任後初の所信表明として町政運営への思いを述べた。「自分の言葉で話したい」という町長本人の意向で原稿も作成されなかった。
■「志引き継ぎ議会活動に」 新議場開場式で決意
竹富町議会(新田長男議長)は10日、午後2時の6月定例会開会前に議場開場式を行い、新たな歴史をスタートさせた。
新田議長、前泊正人町長、山盛力議会運営委員長、渡久山康秀総務財政委員長、仲里俊一経済委員長が議場入り口近くでテープカットを行った後、全員で議場へ。
式で新田議長は最新のマイクシステムや映像配信設備の導入、ユニバーサルデザインの採用に触れ、「町民に開かれ、より身近に感じていただける議場になっている。(今後も)町民の皆さまに情報を発信していく。先輩たちが培ってこられた崇高な志を新議場に引き継ぎ、議会活動を推進していきたい」と決意を語った。
前泊町長は「町議会の歴史に大きな1ページが刻まれた。議員の皆さまと建設的な議論を重ねながら、町民の福祉向上のため一層努力しなければならない」と述べた。
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