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レンタカーに運行記録計 西表島交通 事故対策の切り札

環境省職員にデジタルタコグラフの説明をする大久保多美代営業部長(奥)=7日午後、やまねこレンタカー大原営業所

環境省職員にデジタルタコグラフの説明をする大久保多美代営業部長(奥)=7日午後、やまねこレンタカー大原営業所

イリオモテヤマネコ

 イリオモテヤマネコの交通事故をなくそうと西表島交通(玉盛雅治社長)は、同社が運営する「やまねこレンタカー」の所有するレンタカーにクラウド型の運行記録計を取り付けることを決めた。3月から実証実験を実施しており、6月から順次、所有する60台全てに搭載していく。玉盛社長は「自然遺産内をレンタカーが走ることは、ロードキルなど環境に負荷をかけることになっている。ドライバーに直接注意喚起することで事故防止につなげたい」と強調した。

 レンタカーに取り付けられるのは、バスやトラックに装着するデジタル式の運行記録計(デジタルタコグラフ)で自動車運転時の速度や走行時間、走行距離などの情報を記録する。前方後方が撮影できるドライブレコーダーのほかネットワークにも対応しており、リアルタイムで運転データが取得できる。

 個人が特定できないように配慮されているほか、プライバシー保護のため、録音などは行わない。

 同社では3月からレンタカー2台に装着して実証実験をスタート。5月からはイリオモテヤマネコの頻出ポイントや速度の出やすい場所に近づくと音声でドライバーへ注意を促す警告を発し、速度を落とすなど行動変化が起きるかどうかの実験も開始した。

 蓄積した運転情報などは専門家が分析の上、路上への注意喚起の看板設置やレンタカー貸出時の案内に生かしていくという。

 位置情報に基づいた観光情報などのアナウンスも検討しているほか、運転評価が100点だった人には記念品プレゼントも行う予定で同社の大久保多美代営業部長は「楽しみながら安全運転をしてほしい」と話した。

 ヤマネコの目撃情報が多いエリアなどは、環境省西表自然保護官事務所が協力。クラウド経由で出現傾向が高まっているエリア情報や注意点などの入力を行う。

 音声アナウンスでは「イリオモテヤマネコの目撃ポイントです。道路際からの飛び出しに注意してください」など具体的な内容で行われる。

 試乗体験した同事務所の田中詩織希少種保護増殖等専門員は「運転マップやSNSでヤマネコ出現ポイントを発信しているが、全てのドライバーに伝わるわけではない。今回のシステムはドライバー全員に直接メッセージが届けられる」と事故防止効果を期待した。

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