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なぜだかふいに、はるか昭和の「働く音」…

 なぜだかふいに、はるか昭和の「働く音」を思いおこした。代表格は何といっても海人のあんまーたちのかみあちねー(かみ商い)。「いゆ(魚)買んそらに」の売り声である。夫がとってきたばかりのいまいゆ(鮮魚)を金だらいに満載し、頭上にかついで家並みを売り歩いた▼平得や真栄里の女性たちは、リヤカーに野菜を満載し、でこぼこ道をガタゴトと売り歩いた。魚も野菜もふんだんにある公設市場周辺でもにぎやかに商いをしていた▼名蔵に開拓移住で入植した台湾系の人たちは自転車に野菜を積んでチリンチリンとやってきた。マコモがおいしかった。正月前には砂糖をまぶした自家製のピーナツ菓子を売りに来た。なまりのきつい言葉ながらなかなかの商売上手だったと記憶している▼子どもたちが後をついて行ったのは、まちなかを練り歩くでかい雄豚。種付けの依頼があった家までのんびり行くのである。豚は静かに歩かない。常にブヒブヒと鳴き、飼い主は竹で豚の尻をぺちぺちと叩き、にぎやかな道行きであった。目的の家に着くと子どもたちは追い返された▼昨秋以来旧市役所で始業終業のチャイムが途絶えて半年。市は美崎町一帯を「都市機能誘導区域」に設定し、「経済都市拠点」にするという。一刻も早い復活が待たれる「働く音」である。(慶田盛伸)

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