地元産品 ネットで販売 地域活性化事業
- 2022年05月26日
- 社会・経済
インターネット上で新しい商品やサービスを購入することで事業者を応援するクラウドファンディング(CF)サイト「Makuake(マクアケ)」で、八重山3市町石と中小企業基盤整備機構沖縄事務所がことし10~12月、オンライン催事「石垣島/八重山フェア(仮称)」を開催する。オンライン催事は昨年11月に続き2回目。今回、対象事業者を竹富町、与那国町にも拡大する。
八重山フェアは、2021年度から石垣市などが実施する地域活性化プログラムの支援メニューの一環。
新型コロナウイルスの影響による観光客の激減で売り上げ確保が課題となる中、新商品の開発と新規販路開拓を目的に八重山圏域で製造される商品などをサイト上で販売し、オンラインでの顧客獲得や観光客の来島動機につなげていく。商品は、物産、宿泊プラン、体験ツアー、イベント、飲食メニューなど。
6月15、16日に出展希望事業者を対象に説明会・個別相談会を開く。
市役所で25日午後、記者会見があり、中山義隆市長は「八重山3市町が連携することでおのおのの強みを生かした新商品開発が見込める。事業者の皆さまが心を込めてつくられる新商品がマクアケで成功を収め、商品化され、観光客を呼び戻して、コロナ前のにぎわいを取り戻してくれることに期待する」と出展参加を呼び掛けた。
前泊正人竹富町長は「3市町が足並みをそろえて地域の良さを再発見し、その価値を本事業に組み込むことで、八重山地区全体が活性化していく」と期待した。
昨年の「石垣島フェア」では、プロジェクト23件(参加31社参加)を実施。全プロジェクトの応援購入総額は、目標の741万円余りを2倍近く上回る1412万円。サポーター数は延べ1930人で、全47都道府県から応援購入があった。
フェア参加事業者から「横のつながりを感じることができ、事業者同士で交流できた」「ノウハウが蓄積でき、他の商談会やフェアから声が掛かった」と評価の声があった一方、「オンライン催事以外の広がりがなかった」「配送料などを考えると利益が十分確保できなかった」などと課題も浮き彫りになった。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。