生徒がレシピ開発 竹富町産黒糖アンダギー
- 2022年05月21日
- 地域・教育
県内で在庫過多となっている黒糖の消費拡大につなげようと、八重山農林高校アグリフード科3年生5人が竹富町産を使用したサーターアンダギーを開発した。プロジェクトリーダーの大浜静歩さん(17)らが20日、町役場石垣庁舎で報告した。試食した前泊正人町長は「今まで食べた中で一番おいしいかもしれない」と絶賛。今後、町を通して町内の事業者らにレシピを提供する。
県内では黒糖の在庫量が膨れ上がっている事態を受け町は昨年9月、八重農に商品開発を相談、町内三島産の黒糖を提供した。アグリフード科の5人がプロジェクトチームを立ち上げ、取り組みを開始した。
チームはアンダギーの認知度の高さに着目、「一番おいしいアンダギーを開発すれば大ヒットとなり、採算がとれる」として揚げ温度や時間、黒糖の配合割合を調整するなど試作を繰り返し、プレーンタイプと黒糖タイプを開発した。
黒糖タイプは波照間産を使用、「黒糖を100%加えることで最も風味が良いことが分かり、竹富町産黒糖の消費が多くなると考えている」という。「アンダギー娘のサーターアンダギー」とネーミング、パッケージも考案した。
南ぬ島石垣空港内売店「コーラルウェイ」で今月中に販売される予定で現在、食品表示義務の成分の分析など商品化に向けた最終作業を進めている。
大浜さんは「何カ月もかけて開発したもの。私たちなりにかなり自信があり、島内では一番おいしく仕上げることができたと思っている」と報告、「このレシピを竹富町の方々にも還元したい。町内で食堂や手作りお菓子をつくっている方に講習会を持てたらと思っている。可能であれば場所や時間を設定していきたい」と町の協力を求めた。
前泊町長は「外はカリッとして中はしっとり。おいしく仕上がっている。サトウキビは増産傾向にあるが、コロナの影響で在庫が多くなっており、このような形で商品開発に取り組んで完成させてくれたことに感謝したい。町の名物として普及させたい」と話した。
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