今期の本マグロ漁終了 八重山漁協
水揚げ50㌧、前年比20㌧減
県はクロマグロ(本マグロ)の採捕数量が前期割当量180・6㌧に達したとして11日に採捕停止命令を発出、これを受け同日、八重山漁協の本マグロ漁が終了した。15日には八漁協で今期最後の水揚げがあり、水揚げ総数は過去最多となった昨年から約20㌧減り、50㌧(232本)だった。このうち10・4㌧(57本)が地元に卸された。
八漁協によると、今期は沖縄本島近海での水揚げが好調で、前半から那覇地区漁協などで水揚げが増加。昨年から8日早く採捕停止命令が出された。
同日午前、八漁協では約5・1㌧、27本の本マグロが揚がり、このうち、マグロはえ縄漁船第八源丸(座波幸次船長)は5本を水揚げ。㈲マルゲン水産の上地肇代表取締役によると2本を県外市場へ、3本を地元へ卸したという。
今期の操業について上地代表は「一気に終わった印象。大漁だった船もあるが、自分たちは全然だめ。去年と比べても良くない」と厳しい表情。「石垣島近海で釣れる前に終わってしまったので少しもったいない」とピーク前での終了を悔やんだ。
一方、地元には昨年とほぼ同数の約10㌧の本マグロが出回った。上地代表は「今期最後の本マグロ。この機会においしい生マグロを食べてシーズンの〝御用納め〟をしてほしい」と地元での消費に期待した。
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