市役所新庁舎百条特別委 6月議会で最終報告へ
- 2022年05月14日
- 政治・行政
審議継続巡り与野党対立
石垣市議会の市役所新庁舎建設工事請負契約に関する百条特別委員会(花谷史郎委員長、8人)は13日、6月定例市議会最終本会議で最終報告を行うことを決めた。審議の継続を巡って与野党の意見が対立、与党の賛成多数でこの日で審議を打ち切った。5月30日の次回で報告書の内容を確認する。
前回までの調査で、県外産赤瓦使用について大成建設㈱九州支店は2019年12月の段階で市の承認を得たと回答したが、市側は「方向性を認めたが、承認はしていない」と証言するなど両者の認識の相違が判明。さらに市は、翌年20年3月に口頭で承認したのは寸法やデザインで、すべて県外産の使用を認めたわけではないとしていたが、実際にはすべて県外産が使用された。
野党側は「行政手続きに大きな瑕疵がある。徹底究明すべきだ。これが議会の使命だ」(宮良操氏)、「発注者と受注者の認識がずれたまま工事が進められ完工した。これで済まされるのか」(長浜信夫氏)、「今のままでは市民に説明ができない」(内原英聡氏)などと指摘、6月定例会で中間報告を行い、業者や副市長の招致などを求めた。
これに与党側は「認識の違いはあったが、大きな問題にはなっていない。議論は尽くされている」(友寄永三氏)などと審議の終結を要求した。
花谷委員長は、副市長や総務部長ら総括できる責任者を呼んで課題を整理した上で中間報告を行いたいと提案したが、認められなかった。
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