〝復帰っ子〟 絆再確認へ 合同祝賀会、あす開催
沖縄が本土へ復帰した1972年度に生まれた八重山出身の〝復帰っ子〟が復帰50年の節目と生年生まれを祝う合同祝賀会を復帰記念日前日の14日午後、市内ホテルで開く。準備を進める実行委員会(宮良高彰委員長・13人)は「復帰という言葉の意味や物語、復帰っ子としての絆を再確認する機会にしたい。復帰を次世代の子どもたちへ伝える役割がある」と思いを強くする。
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本来は一昨年に生年祝い祝賀会を実施する予定だったが、新型コロナウイルスの感染状況から開催を断念。「次は60歳の年か」。実行委員らは会議を重ね、タイミングを模索した結果、本土復帰50周年に合わせて開催することになった。
同世代が復帰の周年と合わせて企画した催しは「三十路パーティー」以来20年ぶり。電話、SNS、メディア媒体、さまざまな手段を用いて〝復帰っ子〟の集結を呼びかけた。現在120人近くの参加を見込んでいる。
11日夜には最後の実行委員会が開かれ、当日の段取りやコロナ対策などを最終確認。会の成功を誓い合った。
宮良委員長は「12年に1度しかない生年祝い。このタイミングを逃がすと何もできないまま60歳になってしまう。つながりを先送りしたくなかった」と開催の意義を強調、「私たちは復帰の瞬間を知る存在ではない。しかし親、年上の世代が伝えてくれた復帰を次世代の子どもたちへ伝える役割があると思う。『復帰って何?』と聞かれたときにその意味や歴史について話せるようになる。復帰っ子皆でその思いを少しでも共有し、復帰っ子としての絆を再確認できる機会になれば」と願いを込める。
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