本マグロ漁 最盛期 八重山漁協
八重山漁協でのクロマグロ(本マグロ)の水揚げが最盛期を迎えている。八漁協によると2日現在で52本(約11・8㌧)を水揚げ、過去最多となった昨年同時期とほぼ同数と好調を維持している。都道府県別の漁獲可能量も当初の147㌧から約50㌧増の196・3㌧に拡大されるなど、漁業者にとって追い風が吹いている。
県水産課によると追加配分は青森県に次いで全国で2番目の多さとなった。近年の実績が考慮された配分。2日現在の合計採捕量は63・6㌧、35・2%となっている。
1日午前に2本の本マグロを水揚げしたマグロはえ縄漁船「第一勝丸」の大濵三貴船長は「まずまず。まだ釣れても良いかな。5月に入ると石垣島の南の方でも揚がり出す。制限がかかる前に1本でも多く揚げたい」と話し「5月いっぱいもてば良いが」と見通す。
漁獲量制限についても「いつストップになるか分からないが今後のためにもやった方が良い」と理解を示し「今年は産卵場所の沖縄本島と宮古島の間の海域で多く揚がっている。制限以降、数も増えている印象。効果が出ているのでは」と語った。
八漁協で水揚げされた52本のうち、45本は島外市場へ空輸。最高値は豊洲市場でキロ1万円を記録した。
市場販売課の友利邦明課長は「ことしは初水揚げが10日ほど遅く、ゆるやかなスタートとなったが良いペース。県外セリでも全体的に良い値がついている」と話し「昨年は水揚げが増え始めた時期に制限がかかってしまった。ことしは早めに揚げてほしい」と期待した。
八漁協では昨年、県知事発出の採捕停止命令に伴い、5月19日に漁を終了している。
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