放置パレット解消へ 竹富町
条例施行、回収が本格化 指定外の港持ち込み禁止
荷物を輸送する際に使用する荷役台(パレット)が各港に大量に放置されている問題で、竹富町はことし2月から各港からパレットの回収と処理を本格化させ、4月1日からはパレット使用に関する条例に基づき各港への町指定以外のパレットの持ち込みを禁止している。
町は回収したパレットのうち再利用が可能なものを塗装で色分けして船会社に貸与しており、これ以外の使用を認めないことでパレットの放置を防ぐ。JAに緑色50個、安栄観光に赤色100個、八重山観光フェリーに赤色100個を配分した。各社が管理まで行っている。
各港には、石垣島から飼料などの荷物がパレットに載せられて運搬されてくる。荷物を受け取った荷受人に返却する義務があるが、そのまま放置してきたため大量のパレットが問題化。景観を損ねるほか、港湾利用にも支障を来してきた。火災が発生する事故もあった。
このため町は昨年12月議会に、豊かな自然と景観を守り安全で安心な港湾施設の利用の推進を目的にパレット使用に関する条例を提案、可決を受け、今年4月1日から施行させた。条例は、町内に町指定以外のパレットの持ち込みを禁止している。
各港から回収したパレットは、石垣市から借地した登野城漁港近くの資材置き場に仮置きしており、随時粉砕業者に送るなどリサイクルに回している。町づくり課によると、放置パレットは黒島に約7000枚あると言われるが、各港を含めて全体でどれくらいあるか把握できておらず、回収時にカウントしている。6月までには回収を終えたい考え。
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