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伊野田農村公園に建立へ 期成会が決定

八重山ゼロマラリア達成の碑の建立場所を決めた期成会と伊野田公民館の役員ら=4月28日午後、伊野田公民館隣接の農村公園

八重山ゼロマラリア達成の碑の建立場所を決めた期成会と伊野田公民館の役員ら=4月28日午後、伊野田公民館隣接の農村公園

8月20日除幕へ協力呼び掛け ゼロマラリア達成の碑

 世界三大感染症の一つ「マラリア」が1962年に八重山から一掃されて今年で60年となるのを記念し、この歴史的な偉業を後世に伝えようと、八重山ゼロマラリア達成の碑建立期成会(仲原清正会長)がことし2月に設立され、資金集めなど準備を進めている。4月28日には、伊野田公民館(玉城政時館長)の協力を得て建立場所を公民館隣接の伊野田農村公園内に決定した。

 戦後、八重山保健所伊野田出張所(マラリア防遏伊野田詰所)が北部地区のマラリア防圧の拠点となったことから、伊野田地区に設置することになっている。ハマダラカに刺されることでマラリアが感染することが発見された「世界モスキートデー」の8月20日の除幕を予定する。

 期成会は100万円を目標に募金活動を行っており、これまでに約70万円が集まった。石碑建立、記念式典、記録作成、八重山保健所伊野田出張所跡地への標柱設置などに充てる。碑は3・5㌧。「八重山ゼロマラリア」と彫る。台座は「八重山」にちなんで八角形とする。

 期成会と連携している琉球大学の研究者らで組織する「Team Yaeyama Zero Malaria」(代表・斉藤美加琉球大学医学研究科ウイルス学講座助教)が説明板を担当、設置する。

 マラリアは、大航海時代の1530年代に難破したオランダ船によって西表島に持ち込まれたと言われ、長年にわたって八重山の住民を苦しめた。第2次世界大戦末期には軍命による強制避難先で多くの住民が犠牲になった八重山戦争マラリア、戦後も計画・自由移民先で入植者が罹患した移民マラリアの惨禍もあった。

 期成会は「マラリア一掃に尽力した関係者や地域住民の並々ならぬ奮闘とその経緯などの事実を知る者は少なくなっている」と指摘、「先人たちの断固とした決意と努力・実践力は、感染症時代を乗り越えるための模範的な教訓。世界的・歴史的な偉業で誇るべきこと。未来に引き継ぎ、世界に発信していくことを石碑に託したい」としている。

 仲原会長は「琉球大学の先生方がゼロマラリア60周年をお祝いしようと事業が始まった。8月20日に除幕ができるよう協力をお願いしたい」と呼び掛けている。問い合わせは仲原会長(090―2397―1834)。

  • タグ: 八重山ゼロマラリア伊野田公民館八重山保健所伊野田出張所
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