八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

同僚が東京旅行の土産と「山田屋まんじゅう」

 同僚が東京旅行の土産と「山田屋まんじゅう」なるものを編集部内に持ってきた。透き通るような薄い皮に包まれた小さな一口まんじゅう。試しに一口。うまい。二つも食べた▼この菓子屋は慶応3年(1867年)の創業という。箱には、コラムニストの天野祐吉さん(1993~2013年)のエッセー「ぜいたくな時間に出会う」が添えられていた▼「薄い皮につつまれた漉し餡のちょっと例を見ない洗練と品位のなかに、このまんじゅうを黙々とつくりつづけてきた人たちの時間が、ぎっしりつまっている感じがしたのだ」「たぶん、本当のぜいたくというのは、こんなさりげないところに、ひっそりと隠れているものなんだろう」▼これは一部だが、やっぱり天野さんの書くものは面白いと思った。若いころによく読んだ。「面白い」とは、もともと目の前がぱっと明るくなる様を表す言葉で、いろんな意味があるのだと学んだ。天野さんは自らを「面白がりたがり」と言った。いつも、優しく、あたたかく、ときにするどく、社会を切り取った▼1995年の記者募集時に筆者が出した作文に「新聞は面白くなければならない」と書くほど、感銘を受けていた▼ひょんなことから天野さんと“再会”できた。なんだか、やる気がわいてきたぞ。(比嘉盛友)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム