聖火リレー記憶 次代に 舟蔵公園に記念モニュメント
- 2022年04月12日
- スポーツ
昨年5月に石垣市で実施された東京2020五輪聖火リレーを記念したモニュメントの除幕式が11日午後、舟蔵公園で行われ、聖火ランナーを務めた市民や関係者らが新たなシンボルの完成を喜んだ。
東京五輪の聖火リレーは全国47都道府県を巡り、石垣市では昨年5月1日に県内唯一、公道で実施された。730交差点をスタートし、舟蔵公園にゴールする約3.02㌔の距離を14人のランナーがつなぎ、多くの市民が沿道から見守った。
式典には中山義隆市長、﨑山晃教育長、八重山郡スポーツ協会の長浜信夫会長のほか、第1走者を務めた平良常さん(86)が出席。中山市長は「14人のランナーが希望の火をつなぎ、沿道の皆さんも笑顔にあふれていたことは記憶に新しい。このモニュメントが単なる記念碑としてではなく、未来に向けた市民の健康の維持増進や自己研さんを目的としたスポーツ意識の向上につながれば」とあいさつした。
モニュメントは石造りで幅50㌢、奥行き40㌢、高さ80㌢、同公園管理棟付近に設置されている。パネルには聖火リレーの概要やコースのほか、第1走者の平良さん、最終走者の具志堅用高さん、ミニセレブレーションの写真が掲示されている。
全盲の平良さんは「立派なモニュメントを心の目でしっかり見つめている。あの時の歓声や、聖火が付いた『ボッ』という音は今でも忘れられない。これからも命のある限り、できることに挑戦していきたい」と語った。
県文化観光スポーツ部スポーツ振興課によると聖火リレーのモニュメント設置は県内自治体で初。現在複数の自治体で計画されている。
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