漂着ごみ、市民ら清掃 「海Love」呼び掛け、110人参加
生活様式見直し訴え
地球規模の漂着ごみ問題を多くの人に知ってもらおうと「海Loveネットワーク」(中川久美子代表)は3月27日、石垣島最北端の平野海岸で大規模ビーチクリーンを行った。島外からも含め110人が参加し、ペットボトルだけで約6900本を回収、漂着ごみの現状を発信した。
同ネットワークが年に1度、大規模に実施しているイベントで平野海岸では2017年から連続。人の出入りが少ないため、漂着ごみの実態を把握しやすいという。ごみを一つ一つ拾い集めて分別し、集積場所まで運ぶ作業を通して海洋プラスチックなど環境問題を考え、自ら行動を起こすきっかけにすることが目的だ。
清掃は午前9時から午後1時まで行われた。石垣市と漂着ペットボトルの継続的な買い取り契約を結んでいる豊島㈱(名古屋市)の社員と家族らも参加した。
ペットボトル138袋(約6900本)、発泡スチロール74袋。特大発泡スチロール72個、漁具36袋、漁具ブイ176個のほか電球や蛍光灯など大量のごみが回収された。
中川代表は「これが人が捨てたごみの現実。ウミガメも産卵できない。電球や蛍光灯もあり、子どもたちが走り回れない。観光名所の平久保灯台から見る景色はきれいだが、真下の海岸にこんな現実がある。このままごみを出し続けると、地球はごみだらけになる。名ばかりのSDGsにしてはいけない。生活スタイルを見直すべきだ」と訴えている。(写真はいずれも大塚勝久氏提供)
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