「対話重視し発展に」 前泊氏が出馬表明
- 2022年03月25日
- 政治・行政
4月17日投票、18日開票の竹富町長選挙に立候補を予定している、元町職員の前泊正人氏(44)が24日午前、西表西部地区の中野わいわいホールで会見し、出馬を表明した。町発注の海底送水管更新工事で起きた官製談合、加重収賄事件に触れ、「失墜した竹富町行政への信用と信頼回復に全力を注ぐ。町民皆さまとの対話をもって島々の均衡ある発展につなげ、透明性のある行政運営をしっかりやりたい」と決意を表明した。政策については、各島や地域での懇談会を通じて後日、発表する。
前泊氏は「町民の声をしっかり聞く姿勢」を掲げ、「対話でつくる竹富町」に重点を置き、誠実・公正公平・若さ・情熱・行動力を前面に押し出す。
町民への信頼回復に向けて、行政と町民の間にある〝温度差〟を指摘し、「役場職員と町民の温度差を無くすため、しっかりと情報を開示しいていく。こうした透明性のある行政運営が信頼回復につながるものだと思う」と述べた。
争点のひとつとして、西表島大原への町立博物館・図書室・町民ホール、世界遺産センター、大原庁舎等の整備計画について言及。「博物館構想の事務局として内部の進捗を見てきた。約50億円かけて整備するが、大原庁舎は本当に規模が小さくほとんどが博物館などだった。ここに町民が50億円をかけたものを望んでいるのかと感じた」と疑問符を付け、「一極に集中した予算の使い方ではなく、予算の配分や事業の執行も含め、各島にスポットライトをあてて、島々の均衡ある発展に取り組んでいきたい」と強調した。
元竹富町長の川満栄長後援会長(68)は「前泊君はトップダウンではなくボトムアップで町づくりを進めていく。同志の皆さんと一緒に支持の輪を広げていきたい」とあいさつした。
会場には、西表東部・西部地区、黒島、小浜島などから支持者ら約60人が集結。小浜島選出町議の大久研一氏も同席した。
26日には、石垣市内で事務所開きを行う。
◆プロフィル
前泊正人(まえどまり・まさと) 1977年7月6日石垣市生まれ。保育園まで両親の古里の西表島祖納で育った。沖縄水産高、九州共立大を卒業後、新日本製鐵君津に入社。2008年4月、町役場に本採用。教育委員会社会文化課課長補佐を最後に7日付で退職。
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