八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

幸せの記憶。どなたにもそんな大切な…

 幸せの記憶。どなたにもそんな大切な思い出があるに違いない。父母の背中やふところに、あるいは恋人と付き合い初めの頃のあれこれ、または子らが幼かったころの子育ての記憶▼詩歌は多くの幸せの記憶を紡いでいる。島の古い念仏歌に「扇の風まにあおがれて」などと歌うのもそれに違いない。ゆえに「親の御恩は山高き 海深き」と歌いついでゆく▼思えば自宅新築の前に住んでいたアパートの風呂は、子らと一緒に入浴するのにちょうどいい広さだった。子ら3人と浴槽につかり、一日のあれこれのおしゃべりを聞くのはささやかだけれど確かな幸せだった▼新築にあたり重視したのは風呂場のつくり。湯船を広く、深く。ところが子らの成長の早いこと。あっという間に大きくなり、誰一人として父親と入浴しなくなった。以来、広い風呂場で一人シャワーの日々。今では風呂場は孫たちの格好の遊び場。それはそれで楽しい幸せの記憶に違いない▼お隣の軍事大国に踏みにじられ、激しい攻撃にさらされている東欧のかの国、ウクライナの人々に幸せの記憶がよみがえることがあるだろうか▼人々に一日も早く平和の春が訪れますように。戦火を逃げ惑い、泣き叫ぶ子らや女性たち、お年寄りの姿をニュース映像で見るたびに、そう祈らずにいられない。(慶田盛伸)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム