五輪表彰台 真喜良小に 児童ら「永遠の宝物」
- 2022年03月10日
- 地域・教育
東京五輪野球競技で郡内出身者初の金メダリストとなった平良海馬投手=埼玉西武ライオンズ=がこのほど、母校の真喜良小学校(比嘉真弓校長・児童329人)へ金メダルを受け取った表彰台を寄贈した。表彰台に触れた児童らは「真喜良に来るなんて奇跡」、「永遠の宝物」と大喜び。偉大な功績を残した先輩に敬意を示し、計らいに感謝した。
東京五輪・パラリンピック組織委員会が実施する「表彰台レガシープロジェクト」の一環。アスリートの功績をたたえ、次世代に広く引き継ぐことを目的にメダリストの出身校や関係自治体等に譲渡する取り組み。同会が全メダリストに対し母校への寄贈希望調査を実施したところ、平良海馬投手から同校への希望があった。
同会は11月末に県教委を通して同校へ受け入れ可能か連絡。比嘉校長は粋なサプライズに驚きながらも「ぜひお願いします」と即答したという。表彰台は郵送され2月24日に到着。現在、職員室入り口横に展示されている。
台は野球とソフトボールの金メダル授与で使用されたもの。再生プラスチックと木材でできており大きさは1㍍20㌢四方。乗ることや表彰台としての使用も可能だが、▽300㌔以上のものを乗せない▽雨にぬらさない▽装飾や他の台との組み合わせ禁止―などの制約がある。
展示された表彰台を前に児童らは興奮気味。児童会長の石川蒔惟君(5年・11)は「日本代表での活躍はテレビでしか見られなかったけど、この表彰台から五輪を身近に感じることができる」と誇らしげ。「海馬選手は勇気を与えられる存在。どんなにつらいことがあっても夢を諦めない心を持ち続けたい」と話した。
緊張した面持ちで表彰台に上った田島佐和子さん(同)は「実感がわかない。こんな貴重なものを送ってくれて本当にありがたい」と感謝し「真喜良っ子一人一人に上ってもらいたい。この宝物をずっと大切にしたい」と笑顔を見せた。
詳細な活用、展示方法などは未定。今後児童会が中心となって管理のあり方などを決めていく。
比嘉校長は「多くのアスリート、また小中高があるなかで真喜良小を選んでもらったことは奇跡的な確率。光栄に思う」と語り「海馬選手の背中を追ってスポーツ、勉強など頑張る子がたくさん出てくれたらうれしい」と期待した。
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