「シティブディ」復活へ 受講者ら稽古成果披露
伝統舞踊や狂言劇熱く 与那国祭事芸能継承事業
【与那国】地謡や演じる人が減少し久しく演じられていない「シティブディ」(節踊り)の復活に向けた「与那国島の祭事と芸能を受け継ぐ場づくり事業」(与那国フォーラム主催)で勉強会、稽古に参加した受講者が成果を披露する報告会がこのほど、DiDi与那国交流館で行われた。今年度の受講者25人が、習得した琉球古典音楽の演奏法や与那国島の伝統舞踊および狂言劇を演じる際の立ち方などを披露した。
報告会は事業の成果を広く町民に周知するのが目的。本来は町民に広報して披露するが新型コロナウイルス感染拡大防止のため一般公開は取りやめ同館唄ラボからプログラムの一部をオンライン配信でライブ中継した。伝統舞踊「旅果報節」など8点、狂言は「アサカティ」ほか2点。組踊りは「雪払い」の地謡のみの披露となったが、立ち方は実演ではなく配役者が台本を朗読する形で出演した。
勉強会では、伝統舞踊を在沖縄与那国郷友会会員らが数度来島して参加。与那国伝統芸能伝承保存会教師から指導を受けた。また琉球古典音楽、組踊りの三線、横笛の演奏法を同郷友会会員の師範格から指導を受けた。
事業は過年度から継続しているもので沖縄県および公益財団法人沖縄県文化振興会の「沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業」の支援を受けている。(田頭政英通信員)
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