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キナノキを平和の象徴に マラリア特効薬の原料

キナノキの写真を広げて説明する京都薬用植物園の坪田勝次さん(左)=5日午後、竹富町役場仮庁舎

キナノキの写真を広げて説明する京都薬用植物園の坪田勝次さん(左)=5日午後、竹富町役場仮庁舎

薬用植物勉強会

 マラリアの特効薬キニーネの原料キナノキ(アカネ科キナノキ属)を、平和の象徴として八重山で栽培を促進させようと、神戸女子大学非常勤講師の李春子氏らが5日、竹富町役場仮庁舎で「マラリアと薬用植物」と題した勉強会を開いた。参加者はキナノキの歴史や樹木としての特徴、栽培方法について情報を共有した。

 キニーネはキナノキの皮からつくる。戦後、西表島ではマラリアが再流行したが、祖納や干立の村人は浦内川上流の稲葉の山奥でキナノキを発見、樹皮を剥がし煎じてマラリア患者に飲ませたところ、回復にむかったと言われている。

 勉強会では、西表熱帯林育種技術園の千吉良治園長がキナノキ栽培の適地と八重山の環境の違いについて紹介。キナノキは熱帯樹種だが、暑い気候が苦手で風に弱く、火山灰土壌を好む。八重山の気候で栽培は難しいが、日当たりの良い屋内で365日空調の効く環境でキナノキの特徴を理解した人が管理すれば可能という。

 キニーネは1933年に武田薬品工業が製造。今回、総合地球環境学研究所のLINKAGEプロジェクトメンバーでもある李氏と同社が八重山でキナノキ栽培の普及を目指している。

 薬用や有用植物を収集・活用している同社の京都薬用植物園・坪田勝次課長代理は、国内17園でのキナノキ栽培状況や含有成分などについて説明した。

 李氏は、キナノキのほか、マラリアに効果を発揮するクソニンジンも一緒に栽培することで「平和へのメッセージを発信したい」としている。

 

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