石垣市長選 舌戦激化 後半へ勢い
- 2022年02月24日
- 政治・行政
無所属新人で前市議の砥板芳行氏(52)と無所属現職で4期目を目指す中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=の一騎打ちとなっている石垣市長選(27日投開票)は後半戦に突入する。前回選挙から告示翌日以降3日間の期日前投票を重視する傾向が強まっており、両選対本部は投票への呼び掛けをさらに徹底させるなど終盤に勢いをつける。(8、9面に関連)
告示以降、雨天続きとなっているが、両候補は雨具を着用して朝夕の手振りや街頭演説などを継続。新型コロナウイルス感染対策に留意しつつあいさつ回りを行っているほか、インターネットやチラシ・ビラなどあらゆる媒体を通して情報を発信している。
市役所コミュニティルームで行われている期日前投票は21日に2731人(前回2159人)、22日に2632人(同2393人)、祝日の23日には2740人(同2490人)と、過去最高を記録した前回期日前投票率(36・03%)を上回るペースで推移している。
告示以降、両陣営には島外から応援議員が駆けつけ、てこ入れも。
砥板陣営には伊波洋一、高良鉄美両参院議員、赤嶺政賢衆院議員、県議、宮古市議らが訪れた。砥板氏は23日夕、比嘉京子、瀬長美佐雄両県議らと街頭演説を行った。
給食費の完全無償化、航空運賃低減と派遣費助成の拡充などをPR。新庁舎の県外産赤瓦使用に言及し、「総事業費108億円の新庁舎建設費のほとんどを県外に流出させた。作業員の8割以上を5億円の飛行機代を使って連れてきた。私は自民党県連から除名されたが、県外産瓦を公共施設に使った(相手)候補をよく推薦しましたねと県連に言いたい」「サザンゲートを照らさなくていい。市民の足元を照らすべきだ」と訴えた。
比嘉県議も「新庁舎の赤瓦は屈辱的。沖縄の文化、伝統、風土に造詣がなさすぎる。市政を刷新し、給食費の完全無償化を実現させよう。市政を市民の手に取り戻そう」と呼び掛けた。
中山陣営には自民党沖縄振興調査会長の小渕優子衆院議員、片山さつき参院議員、青山繁晴参院議員に続き、23日には前沖縄担当・ワクチン接種担当大臣で自由民主党広報本部長の河野太郎衆院議員が来島。中山氏は河野氏とともに集会や街頭演説に駆け回った。
中山氏は演説で「今選挙では脱コロナ、景気回復を掲げている。ワクチン接種を進めコロナに対して強い石垣市をつくり、観光客を呼び戻す。4、5月には以前のようなにぎわいを取り戻す。それに伴って経済が動きだし、市民の生活が元に戻る。これを作り出すのが今回の選挙だ」と声を張り上げた。
河野氏はワクチン接種など中山氏のコロナ対策を高く評価、「行動力と実績のある、危機感の強い人を市長にもり立て、一日も早くコロナを抑えて基幹産業である観光業を復活できるよう皆さんと努力したい」と支援を約束した。
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