キビ収穫、長雨で遅れ 八重山郡内
製糖工場 稼働停止も
1月から続く天候不良の影響で、サトウキビの収穫が遅れており、搬入不足から郡内の製糖工場の稼働停止も発生している。関係者は製糖期間延長や、来年度産に向けた肥培管理への影響を懸念する。
気象庁によると、石垣島の降水量平年値は1月135㍉、2月124㍉。ことしの降水量は1月157・5㍉、2月は18日までに203㍉と平年値以上の降雨を観測。2月は18日間で降雨を12日確認している。
石垣島製糖は昨年12月2日に2021―22年期の操業を開始。収穫面積1500㌶中、機械刈りの割合は86%に上る。主にJAと石垣市農業開発組合のハーベスター24台で対応している。ただ、1月以降の天候不良で、ハーベスターを投入できない状況が続く。
同社の農務部によると、10㍉の降雨があると土壌がぬかるみ、翌日の機械刈りに支障が出る。悪条件下で機械刈りすると畑を荒らし、泥や不純物を持ち込むことになるという。
工場の稼働は通常、1日800~900㌧搬入されるが現在150~160㌧ほどで、搬入量が足りず数日置きに停止と稼働を繰り返している。直近では17日夜から停止している。
担当者は「1月以降、1週間連続でハーベスターが入ったことがないと思う。収穫が終わらないと次年度産の植え付けもできない。夏植えの肥培管理も難しくなる」と話し、「通常は2月中の1~2週間程度だが、(長雨が)1月から続くのは珍しい」と嘆いた。
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