再検査で全員陰性 市内小中2校3学級
- 2022年02月02日
- 地域・教育
1月29日に新型コロナウイルスの陽性が判明した石垣市内の小中学校2校3学級(81人)について、同31日にPCR再検査した結果、全員陰性になったことが市教育委員会への取材で分かった。1日に学級閉鎖を解除し登校を再開した。一方、県八重山保健所は81人の陽性結果が「怪しい」とし、31日付で発生届を取り下げた。保健所は、当該児童生徒の保護者など家族について「濃厚接触者にあたらない」と判断、職場復帰が可能との見解を示した。
石垣市は1月30日に会見を開き、2校3学級で陽性者が多数出たと発表。ほとんどが無症状で、ウイルス量も少なく陽性反応としては弱いことから「周りに感染させる可能性は極めて低い」とし、学級閉鎖が長引き学習の遅れが出るのを防ぐため、31日に全員再検査を行っている。
この結果を受け、保護者の40代男性は「濃厚接触で待機を命じられていた私たちはどうなるのか」と疑念を抱いた。子どもの陰性結果は学校から連絡が入ったが、男性の取り扱いについて保健所から何も連絡がなかったため、「どうせやるなら、濃厚接触者も一緒に検査して一斉解除してほしかった」と不満をこぼす。
保健所の見解を知り「1日に民間PCR検査センターで検体を採取したので、その結果を待って職場復帰したい。教育委員会と保健所はもっと連携してほしい」と要求した。
保健所によると、1月30、31日に陽性が分かった計159人の中に児童生徒81人も含まれている。今後、同29日に陽性判定が出た原因を特定し、修正した人数を発表する方針。保健所担当者は、仮に81人の関係者で症状がみられた場合、慌てず市コロナ相談外来に連絡するよう呼び掛けた。
また、小学生の子を持つ40代男性は「子どもから家庭内に感染が広がると仕事ができなくなる。オミクロン株の特徴を考え、市内一斉休校で一気に封じ込めた方がずるずるいかなくて済むのでは。家庭内感染が不安で、私の子どもは3学期になって7日程度しか登校していない」と不安を口にした。
1日時点、市内小中学校は3校3学級が学級閉鎖。現在、市教委の方針は学級に1人でも陽性者が出ると学級閉鎖し、閉鎖の翌日に学級全員を受検させている。閉鎖解除後も散発的に陽性者が確認されるケースもあり、初期対応に力を入れている。担当者は「学校内で広がらない態勢を取っている。皆で休んでも、休校明けに感染者が出ることも予想されるので、今のところ一斉休校は考えていない」と答えた。
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