八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

「達成の碑」8月建立へ マラリア撲滅60年で期成会

「ゼロマラリア達成の碑」建立予定の伊野田公民館入口。原寸大に近いサイズのベニア板が設置されている=29日午後、伊野田

「ゼロマラリア達成の碑」建立予定の伊野田公民館入口。原寸大に近いサイズのベニア板が設置されている=29日午後、伊野田

歴史・教訓を後世へ

 戦前戦後を通して八重山住民を苦しめたマラリアの歴史や教訓を後世に伝えるため、「ゼロマラリア達成の碑」建設期成会の準備委員会(仲原清正会長)が1月7日に発足し、伊野田地区で8月20日に建立する計画を進めている。ことしは、八重山地域でハマダラカによって媒介する伝染病のマラリアが一掃された1962年から60周年を迎える。

 記念碑は、マラリア根絶の歴史を今後の感染症時代を乗り越える教訓として根付かせ、世界に発信することが目的。準備委には伊野田など石垣島北部の周辺住民ら約30人が賛同している。今後、期成会を設立するが、竹富町や与那国町も含めて広く会員を募るため、発足期日は決まっていない。

 記念碑は花崗岩製で高さ約1・3㍍、横幅約2㍍のサイズを予定。伊野田地区が戦後の北部地区マラリア防圧拠点となったことから、伊野田公民館敷地入口に建設する。設置予定日の8月20日は、ハマダラカ蚊に刺されることでマラリアが感染することが発見された日「世界モスキートデー」にちなむ。

 準備委員会の仲原会長は「伊野田地区を拠点にマラリアを撲滅し、開拓されて平和な地域になったことを、碑を見ることで思い出すだろう」と意義を感じている。

 琉球大学の研究者からなる「Team Yaeyama Zero Malaria(チームヤエヤマゼロマラリア)」(代表・斉藤美和琉球大学大学院医学研究科助教)も、八重山が世界に先駆けて一掃した地域として撲滅と地域の関わりを記した説明板を記念碑横に設置する。2月1日~3月19日の間、クラウドファンディングで目標額の300万円を募る。

 斉藤代表は「科学に基づいた対策でマラリアをなくしたことは、世界に誇れる偉業」「次世代の人に誇りを持ってもらい、地域に根ざした歴史にしたい」と話している。

  • タグ: マラリア撲滅60年
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム