子どもへの影響拡大 休園・学級閉鎖相次ぐ
- 2022年01月27日
- 地域・教育
感染力が強いとされる新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の流行に伴い、0~15歳までの子どもへの感染が拡大している。石垣市教育委員会などによると、市内小中学校の児童生徒18人、教職員1人が新型コロナウイルスに感染し、16学級(7校)で学級閉鎖、1校で学年閉鎖となっている。市福祉部子ども未来局によると、休園している保育施設8カ所(クラス閉鎖を含む)で現在休園しており、オミ株の第6波で園内の感染拡大も2件発生。仕事を休まざるを得ない保護者も多く、影響が広がっている。
市教委の担当者によると、市内の小中学校に通う児童生徒の感染経路はほとんどが家庭内感染で、クラスをまたいでの拡大は少ないという。第6波が始まって以降、1日当たり2~3学級でPCR検査をしている状況が続いている。
学級閉鎖で授業の遅れが心配される中、市内のある中学校では、課題の配布に加えて初の取り組みとしてオンライン授業も実施。Microsoft Teamsの参加コードを事前に配信して行ったところ、初日の26日には半数以上が参加した。
ただ、GIGA端末の持ち帰りに必要な申請手続きの遅れで各自のパソコンやスマートフォンを用いて行ったため、授業開始が30分遅れるトラブルも。
生徒からは「一から設定する必要があったから大変だった。タブレットを持って帰れたらもう少しスムーズにできると思う」との声が漏れた。
一方、小学校では学級閉鎖中も宿題がないケースがほとんどで、保護者からは「プリントもないので子どもは勉強しなくてもいいと喜んでいる。動画やゲームに夢中になっているので学校から課題を出してほしい」と嘆きの声が挙がる。
保育所などでは、子ども同士の接触が多いため、園内で陽性者が出た場合に園児が濃厚接触者になる確率も高くなる。
0、1歳児と小学生2人の計4人の子どもがいる家庭は、今月に入って幼児2人が相次いで濃厚接触者となったため、20日間近く家族で自宅待機を余儀なくされた。
母親は「兄弟が多い分、濃厚接触になる確率も上がって大変。仕事も学校も行けない状況が20日近く続き、小学生の2人も今月に入って5日ほどしか登校できていない。学力面での遅れも心配」と不安げだ。
国は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、家庭保育を行った保護者への保育料等の負担軽減を実施する方針を示している。これを受け、保育所などでは協力要請も行っており、ある保育所では1割強で家庭内保育を行っているという。
だが、仕事を休めない保護者も多い。ある保育所の主任は「とにかく何かあったらすぐに保護者に伝え、家庭と園の連携を大切にしていきたい」と強調する。
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