建設現場から赤土流出 防止対策内容、変更か
- 2022年01月21日
- 地域・教育
陸自駐屯地
平得大俣の陸上自衛隊駐屯地建設予定地の造成現場周辺で11日から18日にかけ、赤土の流出が確認された。赤土流出防止対策が事業行為通知書とは異なる方法で進められていたことが分かった。
石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会によると、11日ごろから同現場の大里農道側出入り口周辺で赤土混じりの泥水が流出。降雨が続いた18日まで現場から市有地を通り、民有地側へと流れているのが確認された。
20日午後には同会が八重山保健所職員とともに現場を視察。同保健所によると県に提出された事業行為通知書には流出対策として土のうと沈殿池の設置が記載されているが、視察では確認できなかった。また、図面では裸地となっている場所に砕石が敷かれるなど、通知書とは異なる構造となっていることも目視で判明した。
同会から連絡を受けた同保健所は、沖縄防衛局に対策内容を確認したが、「木を切って砂利をひいている」との内容の回答があり、対策変更についての言及はなかったという。
同保健所職員は「砕石敷きも流出対策にはなるが、施工内容と異なることは確か」とし、変更の内容や手続きの必要性、現場への立ち入り許可などを同局に問い合わせる。変更届が必要だった場合、県赤土等流出防止条例に基づく指導対象となる可能性もある。
同会の藤井幸子事務局長は「変更したなら変更届が必要だし、そもそも対策がなされているかどうか疑問。公共工事だからこそきっちりとした説明が必要では」と指摘した。
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