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革新勢力 岐路に 石垣市長選、候補一本化か分裂か

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割れれば現職有利な情勢に

 石垣市長選(2月20日告示、同27日投開票)は、現職対抗勢力に複数出馬する可能性が高く、一本化か決裂かの岐路に立っている。現職に挑戦する側が分裂したことはあるものの当選した例は過去にない。現職に有利な状況ができつつある。

前回は保守  

 2018年市長選では保守が分裂した。現職の中山義隆氏と革新の宮良操氏との一騎打ちとみられた争いに、反中山の保守勢力から出馬要請を受け自民党県議の砂川利勝氏(故人)が割って入ったのだ。自公推薦現職1、保守系無所属新人1、革新系無所属新人1の構図。

 当時は自衛隊配備計画の是非が最大の争点。現職が負ければ白紙に戻る。自民党は、二階俊博幹事長が砂川氏を党本部に呼んで一本化に協力するよう要請を行うほど、危機感を募らせていた。

 砂川氏はこれに応じず出馬して選挙戦に突入。二階幹事長ら党役員が相次いで来島して現職のてこ入れを図り、選挙スタッフも派遣して選対本部を指揮するなど“国策選挙”を展開した。自民、公明の組織力をフル回転し圧勝した。

保革合流への道

 一方、革新側は保守分裂で「漁夫の利」を見込んだ。選挙中盤になって砂川陣営から砂川氏への合流を持ちかけられたが、「あり得ない」と突っぱねた。

 結果は、保守が分裂しても革新単独では勝てないという厳しい現実だった。砂川氏の得票を合わせると、中山氏1万3822票に対し1万4398票と上回っている。そこに賭けるしかない。

 今市長選では当初から保守との合同による擁立を模索。紆余曲折、どんでん返しの末、野党内部に不満を抱えたまま見切り発車で砥板芳行氏を擁立した。

票の行方  

 革新は前回市長選で9526票、昨年10月31日の衆院選では「オール沖縄勢力」で9405票を獲得しており、9000票余りの固定票があるとみられている。

 今回、現職中山氏の得票は目減りするとの見方が専らで、当落のラインは1万1000票~1万2000票と見る向きが強い。

 革新には約9000票がある。砥板氏が砂川氏と同程度の得票数を獲得できるかどうかは未知数だが、最低でも3000票をとれば1万2000票となり、勝算が見込める。

 一方、砥板氏の擁立に反発していた野党会派「ゆがふ」(花谷史郎氏、内原英聡氏)が内原氏の擁立を決定、前津究氏も支持に回った。長浜信夫氏は20日、砥板氏支持を表明した。

 現段階で野党市議は8人のうち砥板氏に5人、内原氏に3人と割れている。内原氏の出馬に支持者からは「革新の灯火を絶やさないで」と歓迎する声もあるが、約9000票が分散するのは確実だ。

 さらに、2018年9月の県議補選で2000票余りを獲得した金城利憲氏が現職4選に反対して出馬の意向を示していることから、さらに反中山票が割れることになりそう。

 砥板氏の保守系支持者からは「このまま、こちらが分裂すれば現職はもう左うちわ。寝ていても勝てる選挙になるだろう」との声も出始めている。同陣営は「ぎりぎりまで調整を続ける」としており、内原氏が出馬会見を予定する23日までの間にヤマ場を迎える。

  • タグ: 石垣市長選
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