学びの集大成堂々 八重農3年生が研究発表
- 2022年01月18日
- 地域・教育
八重山農林高校(与那国国彦校長、生徒272人)2021年度3年生全学科課題研究発表会が17日、同校であった。アグリフード(36人)、グリーンライフ(12人)、フードプロデュース(16人)、ライフスキル(21人)の4学科の生徒が3年間の集大成を生徒や教諭らに発表。自ら課題を設定し学習を通して得た専門的な知識と技術の深化をプレゼンテーションで披露した。
このうちアグリフード科は、15班が県産の農産物を使った加工食品などを発表。「島野菜を使った加工品の研究~ニガナの利用~」をテーマに取り組んだ東恩納楓君、与那原真努君、譜久嶺一希君の3人は、薬草として親しまれてきたニガナの栄養素を生かしつつ食べやすいマフィン作りに挑戦。
学友や担当教諭のアドバイスを受けながら試行錯誤を重ね、ニガナの風味を残しつつ、苦味を感じさせない製菓を完成させた。3人は、掲げていた「健康」を意識した商品について堂々と発表した。
ライフスキル科は、調理・園芸・保育の各分野から研究テーマを設けた。佐藤楽南さんは「WHAT WE CAN DO FOR HANDICAPPED(障がい者たちにできること)」をテーマに、障がい児通所支援事業所で体験したボランティア活動がきっかけでおもちゃ作りに取り組んだことを報告した。 新型コロナウイルスの影響で思うように研究を進めることはできなかったが、ニーズや量販店でユニバーサルデザインのおもちゃ調査を実施。穴が開いた布にひもを通す「ひも通し」などを製作した。
佐藤さんは「将来の夢は保育園をつくること。コロナ禍で子どもたちを少しでも笑顔にしたいという思いで取り組んだ結果、夢に一歩進めたと思う」と述べた。
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