新型コロナ 修学旅行中止相次ぐ
- 2022年01月09日
- 社会・経済
沖縄県内、石垣市内における新型コロナウイルス感染急拡大を受け、1月に八重山を訪れる修学旅行のキャンセルが7日から相次いでいる。関係者によると8日までに予約の半数以上がキャンセルとなっており、今後の状況次第で1月が〝全滅〟となる恐れも。少なくとも1300人以上の客足が失われる可能性があり、急転直下の状況に担当者は頭を抱える。
郡内で観光バス運営会社の最大手・東運輸㈱(松原栄松代表取締役社長)によると7、8日の2日間で1月中に予約が入っていた県外高校9校のうち5校、延べ600人のキャンセルが決定した。
直近では12日から本島経由で石垣入りする関東の高校の予約が残っているものの、感染拡大が続いている現状や、過去に2日前にキャンセルとなった事例もあるだけに先行きは見通せない。
修学旅行を担当する久場島清俊常務取締役は「年末まで感染者が出ず、ことしこそはと思っていた直後に出ばなをくじかれた感覚。がくっときている」と落胆。「どの学校も今日あすの判断になると思うが、感染状況が状況だけにこのまま実施するとは思えない。1月はほぼキャンセルとみている。週明けに連絡が来るのが怖い」と吐露した。
書き入れ時となる2、3月には計30校近くの予約が入っており、300人以上の大規模校も多数控える。また、直近の予約についてもキャンセルではなく、時期をずらして旅行を実施する「スライド」に期待する。
久場島常務は「今のところ2、3月の予約に動きはないが今後次第。1月中に感染が減少傾向に転じないと厳しい」と話し、「2、3月は修学旅行に限らず団体旅行、全てにおいて一番いい時期。何とか台数を稼いでおきたい」と語った。
修学旅行生が多く訪れる市内のお土産品店などもキャンセル増加を憂う。
土産品店の女性は「1月のまとまった団体客は修学旅行生だけ。いつも助けられているだけにショックが大きい」と声を落とし「ことしは年明けから忙しい日が続いていた。今後は仕入れもストップしないといけない状況になるかも」と表情を曇らせた。
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