平良投手に市民栄誉章 「島の子に刺激与えたい」
石垣市新川出身の平良海馬投手(22)=埼玉西武ライオンズ=は5日、石垣市役所を訪れ、中山義隆市長から市民栄誉章と記念品を受け取った。平良投手は「島の子どもに刺激を与えられるようにこれからも頑張りたい」と意欲を語った。同章受章者は7人目。
平良投手は西武の中継ぎ投手として活躍し、2020年に県出身者として両リーグ初となる新人王に選出。21年には開幕から39試合連続無失点を記録し、開幕およびワンシーズンの連続試合無失点プロ野球新記録を樹立した。また東京五輪では野球競技の日本代表に選出され、市出身者として初となる金メダリストとなった。
今回は自主トレを兼ね、他球団の選手ら3人と来島。午前9時ごろ、平良投手が市庁舎に到着すると市職員らが花道を作り出迎えた。日本、世界の舞台で活躍した島のヒーローに大きな拍手を送った。
応接室では、中山市長から表彰状、花束、記念品として人間国宝・玉那覇有公氏作の紅型が手渡されたほか、市議会から花束が贈られた。贈呈後、平良投手が東京五輪で獲得した金メダルを披露、中山市長の首にかけた。
平良投手は「こういう場を開いていただきありがとうございます」と感謝し、「スポーツを通し特に島の子どもに興味を持ってもらったり、刺激を与えられるようにこれからも頑張っていく。ことしも応援よろしくお願いします」と抱負を述べた。
中山市長は「石垣市民だけでなく、全国で活躍している郷友の皆さんも(平良投手の)活躍を見て感動したと思う。さらに日本を代表する選手に、メジャーなどさらなる高みを目指してほしい」と期待した。
平良秀之議長は「昨年は毎日のプロ野球ニュースが楽しみで仕方なかった。現状に甘んじることなく、挑戦する海馬投手の取り組みは日本国民へ大きな刺激を与えている」とたたえた。
同章授与は通常、7月10日の市制施行記念式典で行うが、平良投手のオフシーズンに合わせ行った。受章者に贈られる記念の盾は後日郵送される。
同章はこれまでに具志堅用高氏、比屋根毅氏、夏川りみ氏、茅原南龍氏、BEGIN(比嘉栄昇氏、上地等氏、島袋優氏)、新城幸也氏の5個人1組が受章している。
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