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かつての「同志」熾烈争いへ 両陣営戦略 早くも会見から

砥板芳行氏の出馬表明会見に集まった支持者=26日午後、アートホテル石垣島

砥板芳行氏の出馬表明会見に集まった支持者=26日午後、アートホテル石垣島

中山義隆氏の出馬表明会見に集まった支持者=28日夜、南の美ら花ホテルミヤヒラ

砥板・中山氏 出馬を表明 石垣市長選

 「アップじゃなく、引いた写真を」。来年2月27日の石垣市長選で4期目を目指す現職3期目の中山義隆氏(54)が市内ホテルで28日夜行った出馬表明会見。カメラを構える報道陣に支持団体幹部から声が飛ぶ。現職の動員力を見せつける絶好の機会だった。「危機感の表れ」とも言える。現職と、先に出馬表明した砥板芳行氏(52)は12年間歩みを共にしてきた同志。熾烈な争いが今後、本格化する。

多選を転換

 中山氏にとって4期目最大の課題は〝多選〟だ。会見では自ら「4期目ということで多選という批判があることは承知している」と認めた。その批判をかわすには「周りから推された」との環境づくり必要だった。

 中山氏は出馬を決意した最大の理由を問われた際、各団体から「3期12年の経験を生かして次につなぐために頑張ってほしい」と要請された言葉を挙げた。出馬会見が多選批判を封じる最大の見せ場だった。

 前列には八重山建設産業団体連合会、商工政治連盟、観光事業者有志の会、八重山防衛協会、八重山維新の会、美崎町エリアマネジメント、美崎町地区有志の会など出馬要請を行った団体の代表らが勢ぞろい。後方には保守系市議団、各界各層の支持者たち。100人余りが集まった。

 中山氏は「応援してくれた市民の皆さんへの恩返しの4年間」と位置付け、4期目を「恩返し」に転換してみせた。

 自民党石垣市支部は出馬会見に先立ち推薦依頼を承認した。後は手続きを待つのみ。公明にも推薦依頼を出す。関係者は「保守同士の争いになれば自主投票の可能性もあるが、相手に共産党がついているので今回もこちらを推薦する可能性が高い」とみる。

反中山を求心力に

 中山氏に先立ち、保守系市議・砥板芳行氏(52)が26日に行った出馬会見には野党市議団、「チェンジ市政」石垣市民の会、「保守協働ちゅら島の会」、砂川利勝後援会「島づくり会」の代表ら30人余りが出席した。

 業界関係者は少なかったが、故・砂川氏の支持グループ幹部は「相手の出馬会見には業者もいただろうが、うちは建設業者の顔は出さない。出すと相手に一本釣りされる。相手は派手にやるかもしれないが、うちはひっそり。水面下で動く」と話す。

 その言葉で思い出されるのは2012年の県議選だ。保守分裂となった同選挙では、相手候補圧倒的有利との下馬評を覆して砂川氏を当選させた経験がある。「今回も地道にやるしかない」と自信ありげだ。

 ただ、野党市議団では8人のうち4人が、石垣市民の会共同代表4人のうち1人が砥板氏に難色を示しており、革新勢力の一本化は不透明な情勢となっている。

 関係者は「革新側は候補者を擁立できなかった。ならば反中山一点で大同団結するしかない。革新支持者がまとまらなければ、いくら保守層の支持を得ても勝ち目はない。市長を変えれば野党少数の議会勢力も変わってくる。砥板氏はきちんと政策協定を結べばいい」と訴える。

 議員団の幹部は砥板氏とともに粘り強くと対話を重ね、理解を求めていく考え。すでに意見交換を始めており、年始から加速させる。

  • タグ: 石垣市長選中山義隆砥板芳行
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