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知人が家族を亡くしたと聞いた。新聞では…

 知人が家族を亡くしたと聞いた。新聞ではそんな知らせは目にしなかったが、といぶかった。「コロナだから謹告は出さんかったって」と、この知人の幼なじみが言っていた▼お葬式は簡素に、というライフスタイルを自ら選ぶ人は少なくないだろう。そして、新型コロナウイルスの登場により、好むと好まざるとにかかわらずひっそりと、ということもある▼試しに11月の新聞をめくってみると、八重山の地元紙2紙に掲載された謹告は計41枠。人口10万人当たり76・9枠だ。これは多いのか少ないのか。比較のため、県紙2紙を調べてみると、同月に計563枠が掲載され、同38・3枠。人口比でみると、謹告の黒枠は、八重山では県全体の2倍掲載されていた▼黒枠には、故人の家族や知人の名前、生前関係のあった団体、同窓生の集まり、郷友会などがずらりと並ぶ。出生地や職業を書き添えることもあり、さながら小さな履歴書だ。訃報を伝え合う濃密な人間関係は時に息苦しいが、故人を生かしてきた器そのものだ▼故人がそう望むなら、その死を知らしめずにひっそりと送ることが望ましいと思う。そして、故人がそう望むなら、家族や知人が寄り集まって送りたいと思う▼5日後は元旦である。新たな一年が、最期を自由に送れる年であればと思う。(松田良孝)

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