砥板氏、きょう出馬表明 市長選、保革4団体が擁立
- 2021年12月26日
来年2月27日の石垣市長選で、元議長の知念辰憲氏の出馬要請辞退を受け、野党市議団と市民団体の代表らが25日午後、登野城の事務所で会見し、保守系市議の砥板芳行氏(52)の擁立を決定したと発表した。砥板氏の承諾も得ている。26日に砥板氏とともに出馬表明会見を開く。現職3期目の中山義隆氏(54)も近く出馬表明を予定しており、年内に予定候補者が出そろう見通しとなった。
砥板氏は3期目現職の中山義隆氏が市長選に初当選した年と同じ2010年の市議選から3期連続当選。中山氏とともに八重山青年会議所出身で理事長を務めた経験もある。これまで12年間、側近として中山氏を支えてきた。
しかし、9月定例議会以降、新庁舎建設のあり方を巡って当局側と対立。13日の12月議会一般質問で「当局がこれまで一度も説明を行わないことは市民軽視、議会軽視。不誠実さは前代未聞だ」として与党離脱を表明、中山氏に決別宣言を行っていた。
野党市議団とちゅら島の会(幹事・大底英一郎氏ら)、「チェンジ市政」石垣市民の会(共同代表・渡久山修氏ら4人)など4団体は知念氏の辞退後から協議を重ね、ちゅら島の会提案の砥板氏で調整、25日の合同会議で最終決定した。砥板氏本人も同席した。
大底氏は「砥板氏は12月一般質問で鋭い視点から質問し、政治生命をかけて行動するという姿勢や言葉が心に響いた。市民と対話ができる。誠実さも持っている」と理由を説明した。
砥板氏は自民党員で日本最大の保守主義・ナショナリスト団体「日本会議」の会員、八重山防衛協会の事務局長も務めているが、すべて辞する意向を4団体に伝えている。
市議団の宮良操氏は「革新も保守も転換点になる。課題もあるが、現市政の流れを変えるという一点でまとまらなければ物事はスタートしない。4団体が支援するので砥板氏は市民的な立場になる」、次呂久成崇県議も「中山市長の近くにいたからこそ真っ向から戦える人だ」とそれぞれ強調。日本共産党八重山郡委員会委員長の井上美智子市議も「市民の声を聞く姿勢がある」などと支持を表明した。
擁立の条件の一つに平得大俣への陸自配備計画の賛否を問う住民投票の実現を掲げている石垣市民の会の渡久山代表は「今の市政の継続を許すわけにはいかない。今後、条件を詰めていく」と述べた。
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