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知念氏に出馬要請 石垣市長選、野党市議ら4団体

4団体から出馬要請を受け、記念撮影に応じる知念辰憲氏(前列中央)と要請団体の代表ら=22日午後、大川公民館

4団体から出馬要請を受け、記念撮影に応じる知念辰憲氏(前列中央)と要請団体の代表ら=22日午後、大川公民館

出馬要請を受け、あいさつする知念辰憲氏

 来年2月27日の石垣市長選に向け人選作業を進めていた野党市議団(宮良操氏ら9人)など4団体は元市議会議長の知念辰憲氏(67)=新川=を擁立することで一致、大川公民館で22日、出馬要請を行った。知念氏は「要請を重く受け止め、早い時期に決断したい」と述べた。4団体は年内での出馬表明を期待している。

 要請したのは市議団のほか、ちゅら島の会(大底英一郎幹事ら)・島づくり会(平良雅樹会長)、市民主導による候補者擁立を目的に設立された「チェンジ市政」石垣市民の会(渡久山修・嶺井善・白玉敬子・江川三津恵共同代表)。ちゅら島の会は、故砂川利勝氏の後援会・島づくり会のメンバーが「保守協働」を目指し保守層の新たな受け皿をつくろうと立ち上げた団体。

 市議団は野党8人と次呂久成崇県議を加えた9人の署名、押印した要請書を手渡し、「人の痛みが分かり、辛酸をなめ、人生経験を積んだ人物が政治にかかわるべきだ」と望んだ。ちゅら島の会は「現市長は多選自粛の公約を破棄し、長期政権へ突入しようとしている」と指摘、市民の会は「公正公平な市政、このまちを心から愛し、誇りに思えるような市民協働のまちづくりを」と願った。

 市民の会は「平得大俣地域への陸自配備計画の賛否を問う住民投票を実施する市政の実現」など三つの理念を掲げており、「政策づくりに共に参画し、思いを共にする仲間と新しい市政実現に向けて一致団結して取り組む」とした。

 知念氏は「長期政権の弊害が今の状況を生み出している。その点では皆さんと思いは一つ。立場を超えた要請に石垣市が変わる新しい1㌻になると感じた。子々孫々まで素晴らしい石垣市であったと言われるまちづくりをともにやっていきたいという考えはある」と前向きな姿勢を示した。

 

■初の保革合同、実現か 「市政刷新」一点に結集

 石垣市長選で知念辰憲氏が出馬すれば、革新勢力が保守系を擁立して合同で闘う初めてのケースとなる。両者の主義主張の隔たりは大きいが、「現市政を変える」の一点に結集した。すでに宮古島市、与那国町で成功事例がある。保革合同で市政を刷新する起死回生の一手となるか。

 革新勢力は、2010年3月の市長選で自民党と公明党が選挙協力体制を構築して以降、各種選挙で連戦連敗中だ。前回市長選では革新系の宮良操氏のほか保守から故砂川利勝氏が県議を辞して出馬。共闘を模索する動きもあったが、実現しなかった。結局、三つどもえの戦いとなり、現職に敗れたものの両氏の得票数は現職を上回っていた。

 今市長選に向けては当初から保革合同を模索する動きがあった。有力視されていた砂川氏は市長選をにらみ、市議選の時に開設した字石垣の事務所を市議選後も継続させていたが、ことし7月に死去したため人選は振り出しに。

 砂川氏の後援会のメンバーがことし10月、保守層の幅広い受け皿として「ちゅら島の会」を立ち上げた。11月には市民主導で候補者擁立を目指す「チェンジ市政」石垣市民の会が発足。野党市議団はこの2団体と調整を重ねた。紆余曲折を経てようやく知念辰憲氏にまとまった。

 ただ、知念氏は2010年7月に市長選で自民推薦候補を応援しなかったとして除名され、前回市長選では現職の選対本部長を務め、今夏に復党したばかり。自民党支持者から反発を招くのは必至で、格好の批判材料となる可能性が。陸自配備計画をめぐっても、革新色の強い石垣市民の会と足並みはそろうのか疑問が挙がる。さらに市議7期を務めて前回市議選で勇退しており、新鮮味を欠く。

 今後、要請団体は知念氏が出馬要請を受けた後、具体的な政策の調整や選挙態勢の構築を進めていくことになるが、こうした不安材料を払拭できるのか。したたかな戦略が求められそうだ。

  • タグ: 石垣市長選知念辰憲
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